ウォーキング中に2種類のユッカの花(木)を見つけました。
実は『ユッカ』という名前の植物はありません。
ユッカとはキジカクシ科(リュウゼツラン科)、イトラン属(ユッカ属)の植物の総称になっています。
その種類は約40種もあるようなのですが、中でも有名なのがよく見かける青年の木と呼ばれているユッカ・エレファンティペスやキミガヨラン、リュウゼツランなどです。
40種類もある中のユッカ、最初は「ユッカ・ロストラータ」を見つけました。
花がびっしりと付いていて、とても立派な木で高さが2mくらいありました。
既に見ごろを過ぎてしまったのか、葉っぱの中にポロポロと落ちている花もありました。
ゴチャゴチャと咲いているのですが、一つ一つの花はうつむいて咲き、白い6弁でほんのりと薄黄色が入って、上品な花です。
ユッカ・ロストラータの花が咲くのは数年に一回とかで、すごく珍しいことのようです。
その花を見られたのですから、ラッキーでした。
ユッカ・ロストラータはユッカの中でも特に大きく成長する品種で、4メートル以上にもなるものもあるようです。
放射状に広がった葉は細くてトゲトゲしているのですが、その形がとってもきれいで魅力的です。
根元の様子などを見ると、ヤシの木のような雰囲気になっていて、他のユッカと比べて幹が太く、ワイルドな印象があります。
この木は生長スピードが遅く、1年で数センチしか伸びなくて、中にはその1cm伸びるのに何年もかかるものもあるのだとか。
学名:Yucca rostrata
英名:Beaked yucca、 Big Bend yucca
別名:ビッグベンドユッカ
科名・属名:リュウゼツラン科 ユッカ属
原産地:アメリカ南部、メキシコ北部
ユッカ・ロストラータと同じ場所には「レッドユッカ」もありました。
レッドユッカとは通称で、ユッカと名前は付いていますが、ユッカの仲間じゃないのです。
最初に記したように、ユッカはリュウゼツラン科ユッカ属の総称なのに、このレッドユッカはリュウゼツラン科ヘスペラロエ属なのです。
でも、姿がユッカに似ているからと、名前にユッカを入れたようです。
赤い花が咲くからレッドユッカとなったようです。
通称のレッドユッカとは別に、「ヘスペラロエ・パルビフローラ(Hesperaloe parviflora)」という舌を噛みそうな名前があります。
ヘスペラロエが『西部のアロエ』という意味、パルビフローラは『小さい花』という意味のようです。
北米の砂漠に自生しているので、乾燥と暑さには強いらしいです。
高さは1mほどで、細い葉とひょろひょろした花茎に赤い花を付けているので、遠くからでも目立ちます。
この花は毎年咲くようです。
学名:Hesperaloe parviflora
英名:Red yucca
別名:コーラルユッカ
科名・属名:リュウゼツラン科 ヘスペラロエ属
原産地:アメリカテキサス州~メキシコ