今年は「ショウジョウソウ(猩々草)」を多く見かけるような気がしています。
道路脇などのちょっとした土がある場所や草むらの中などで、赤く染まった葉の色が目立っています。
葉の一部が赤くなっているショウジョウソウはポインセチアによく似ています。
そして、初夏から初秋までずっと咲くから別名は『サマーポインセチア』になっています。
ショウジョウソウはトウダイグサ科です。
トウダイグサの花は特殊な形なのです。
その形は花の軸と苞(ほう)がコップ状になって、その中に多数の包葉と雄花、中央に1つだけの雌花がある構造です。
これは『杯上花序』や『壺状花序(こじょうかじょ)』などと呼ばれているようです。
あまり目立たないけれど、中心部の淡い黄色いっぽいものが花です。
ショウジョウソウってとっても不思議な花だと思いませんか?
花の形もそうなのですが、特に疑問に思うことは花序のすぐ下にある葉が赤く染まるのは何故なのかということ。
それを調べてみたところ、クロロフィル(葉緑素)が分解されて減少し、アントシアニンが合成されるので、葉が赤くなるということでした。
この赤い色はアントシアニンだと分かったのですが、葉が部分的に赤くなって、全体が赤くなるわけでもないのはどうしてなのか、謎ですね。
学名:Euphorbia cyathophora
英名:Fire-on-the-mountain、Mexican fire plant、Wild poinsettia
別名:サマーポインセチア、クサショウジョウ
科名・属名:トウダイグサ科 トウダイグサ属
原産地:ブラジル