「コロンス島」は中国の厦門の西に浮かんでいる小さな島。
島全体が岩でできていて、2017年に世界文化遺産に登録された。
18世紀には多くの国が領事館を開設し、世界各国の様々な建築物が建てられたため、今でも異国情緒あふれる街並みが残っている。
島へのアクセスは厦門からのフェリーだけ。
[厦門からのフェリー]
コロンス島へは厦門の埠頭からフェリーに乗った。
埠頭は大混雑で、外国人はチケットの事前購入ができず、窓口のみの販売なので、チケットを買うのに時間がかかってしまった。
フェリーに乗ってからも考えられないほどぎゅうぎゅう詰めになっていて、15分くらいで着くのだが、もしもこの間に事故が起こったらどうなるのかと思ってしまうほどだった。
こんなに多くの人が渡ってくるのだから、島内もやはり混んでいた。
それでも車やバイクが走っていないので中国本土のような、あまり騒々しい感じはなく、のんびりと島を歩くことができた。
主な見どころを回る電気の巡回バスはあったが、島の一周は6キロメートル、バスが通れないくらい狭くて迷路のように入り組んだ道もあるというので、徒歩で観光した。
歩き始めてみると街路脇にはガジュマルの巨木があったり、マンゴーが植えられていたりしたので、やはりここは南国なのだと思った。
[日光岩]
最初の観光スポットは「日光岩」、登ったところにある展望台からみた景色は絶景だった。
手前には西洋の風景、海の向こうは高層ビルが立ち並ぶ近代的な風景が広がっていて、自分はどこの国にいるのか分からないような感覚だった。
その後は街歩きをしてから島の南側にある海に面した「菽荘花園」に行ってみた。
有力者が親のために造った庭園らしいが、南国の花がたくさん咲いていたり、変わった形の岩があったりで楽しめた。
次は南西にある「皓月園」。
中国の三国神として尊敬されている「鄭成功」を称えて作られた公園で、中には鄭成功の巨大な像があったり、きれいに整備された中国庭園が広がっていたりした。
[皓月園入り口]
中央大きな木の左が鄭成功の巨大な後ろ姿の像。
[旧日本領事館]
[教会①]
[教会②]
コロンス島は西洋風のレンガ造りの街並みを歩いていたと思うと、突然中国の風景が現われたりするので、ちょっと戸惑ってしまうような不思議な感覚がする島だった。