日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

パイナップルリリー(ユーコミス)

2023-09-09 07:00:00 | 植物

この花の正式名はユーコミスなのですが、どう見ても「パイナップルリリー」の方がぴったりです。

 

太い花茎の先端には葉、その下には星形の小さな花をぎっしりとつけて、その形はまるでパイナップルです。

形がユニークなことに加えて、とっても日持ちの良い花なので、切り花としても重宝するようです。

花は下から咲き始め、だんだんと上の方に進んでいきます。

 

ユーコミスにもたくさんの種類があって、小型種や中型種、花色もピンクや紫などもあるようなのです。

でも、良く見かけるのはこの姿形の種類で、ぎっしりと重なっている緑がかった白い花は1つ1つが星のように開き、小型で背があまり高くないものばかりです。

品種名は分かりませんが、日本で一般に多く流通しているものがこの品種なのかもしれません。

 


これは数年前に南アフリカの植物園で見たユーコミスです。

株全体が大きくて、花序も大きいものは50cm以上もありました。

花が全開しないような咲き方でした。

 


 

学名:Eucomis

英名:Pineapple plant

別名:パイナップルリリー、ホシオモト(星万年青)

科名・属名:キジカクシ科 ユーコミス属

原産地:アフリカ南部

 

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ルリマツリ、デュランタなど---青い花

2023-09-07 07:00:00 | 植物

9月に入ってからも、まだまだ暑い日が続いています。

この夏、暑いさなかに見つけた涼しげな青色や紫色系の花をまとめてみました。

 

① ルリマツリ(プルンバゴ)

「ルリマツリ」は、『瑠璃色のマツリカ』という意味で名付けられました。

マツリカとはアラビアジャスミンのことです。

別名ではプルンバゴという名前で呼ばれることもあります。

 

② デュランタ・タカラヅカ

「デュランタ」は夏に紫や白い小さな花が集まって房状に垂れ下がって咲く熱帯の木です。

タカラヅカはデュランタの品種の一つで、濃紫色に白い縁取りが入る品種です。

花の姿がタカラジェンヌが正装した時のはかま姿に似ていることから、デュランタ宝塚という名前になったようです。

 

③ アメリカンブルー(エボルブルス)

「アメリカンブルー」はコンテナや庭で這うように伸び、涼しげな青い花がたくさん咲くので、夏には人気の花のようです。

アメリカから入ってきた青い花なので、アメリカンブルーとなったようですが、正式には『エボルブルス』という名前があります。

 

④ セイヨウニンジンボク

名前の通り明治時代にヨーロッパから入ってきた木です。

昔からハーブとして利用されている木なのですが、葉が朝鮮ニンジンに似ていたため、「セイヨウニンジンボク」となりました。

 

⑤ サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア)

初夏のころからずっと咲いている「サルビア・ファリナセア」、この花は暑さに強いので真夏になっても涼しげなブルーの花を咲かせてくれています。

別の名前ではブルーサルビア。

サルビアといえば赤い花を思い浮かべるので、それと区別するために青いサルビア---『ブルーサルビア』と名付けられたようです。

 

⑥ サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)

夏の間中、ずっ~と濃い目の青紫色の花を咲かせている大型のセージ。

「サルビア・ガラニチカ」という名前です。

別名でメドーセージと呼んでますが、この花がどうしてメドーセージという名前になったのか分かりませんが、本来のメドーセージはサルビア・プラテンシスのことなのです。

この花をメドーセージという名前で呼ぶのは日本だけなのかもしれません。

サルビアは種類が多くて、区別するのが難しいですね。

 

⑦ アガパンサス

初夏になってアガパンサスの花茎が立ち上がってくると「夏になるのだなぁ」と感じます。

南アフリカ原産で上品な雰囲気で、清涼感のある花です。

一つ一つの花を小さなユリになぞらえて、英名では『アフリカンリリー』、和名では『紫君子蘭(むらさきくんしらん)』となっています。

 

青色系の花は他にもたくさん見つかりました。

やっぱり暑い時にはこのような涼しげな花がいいですね。

 

 

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フクジンソウ(福神草)

2023-09-05 07:00:00 | 植物

「フクジンソウ(福神草)」の花が開いているのをやっと見られました。

この場所に植えられているのは知っていたのですが、いつも蕾でなかなか開いているのを見られなかったのです。

 

1日に1つか2つほど咲いて、夕方には萎んでしまう1日花のようです。

 

いつもはこのように茎の先端に赤い苞が固まっているだけで、花は見えなかったのですが、やっとお目にかかれました。

草丈は1m以上もあり、大きな葉がしっかりとした太い茎にらせん状についています。

この花と一番最初に出会ったのは、ず~と昔のシンガポール植物園でした。

植物園の中にあるジンジャーガーデンで咲いていて、全体の姿形がショウガやミョウガとよく似ていて、花がとっても豪華だったのを覚えています。

てっきり熱帯地方の花なのかと思っていましたが、日本でも育つようですね。

でも、南国では常緑で一年中葉が落ちないらしいのですが、やはり日本ではそれは無理で、霜が降りると葉が枯れてしまうようです。

この花の名前はフクジンソウ(福神草)、オオホザキアヤメ(大穂咲き菖蒲)、コスツス・スペキオスス(Costus speciosus)、コスタス(Costus)などがありますが、福神草が一番覚えやすいと思います。

ただ、福神草という名前の由来は不明のようです。

 


 

学名:Costus speciosus

英名:Crepe ginger、Malay ginger

別名:オオホザキアヤメ、コスタス

科名・属名:ショウガ科(オオホザキアヤメ科) ホザキアヤメ属(フクジンソウ属)

原産地:東南アジア、中国、インド東部

 

 

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レウコフィルム

2023-09-03 07:00:00 | 植物

珍しい花、レウコフィルムが咲いているのを見つけました。

シルバーリーフと紫がかったピンク色の花が特徴的です。

初夏から秋頃まで花が咲く木なのですが、この場所を通るたびに木が大きくなっているような気がします。

きっと、成長が早い木なのかもしれません。

 

あまり見かけない花ですが、以前に園芸品店で売っているのを見たことがあります。

その時の名札には「レウコフィルム」とあって、それとは別に「ニーオン」と手書きで書いてありました。

「レウコフィルム」と「ニーオン」? と思ったのですが、その時はあまり深く考えずにその場を離れました。

ウォーキング中にその時と同じ花を見つけたものですから、やっぱり気になったので調べてみました。

 

その調べ方について、最近は『Bing AI』を使うようになりました。

『BIng AI』とは、Microsoft社の検索エンジン「Bing」にAIが組み込まれたチャットシステムで、対話形式で知りたい情報が入手できるのです。

とっても便利なツールで、例えば、

問「レウコフィルムとニーオンとは?」

答「レウコフィルムとニーオンとは、同じ植物の別名です。ニーオンはレウコフィルムのタイ語の名前と言われていますが、由来は不明です。」

などと、参照URLを示しながら、瞬時に答えてくれるのです。

 

そして、「レウコフィルムとは?」と聞いてみました。

 

正式名はレウコフィルム・フルテスケンスです。

レウコフィルムという名前はレウコフィルム属の総称ですが、日本ではこの植物をレウコフィルムと呼ぶ場合が多いです。

ゴマノハグサ科の常緑低木で、銀色の葉と紫ピンクの花が特徴的です。

よく枝分かれし、高さ1m~3mになります。

6~11月に葉腋に3cm程の淡紅色の唇形の花をつけ、上唇は2裂、下唇は3裂します。

流通名はニーオン。

原産地はアメリカ南部からメキシコで、英語ではテキサスセージとも呼ばれています。

 

これまた瞬時に、細かいことまですぐに答えてくれました。

『BIng AI』はとっても便利でもう手放せませんね。

 


 

学名:Leucophyllum frutescens

英名:Texas sage、Barometer bush、Cenizo、Purple sage

別名:ニーオン

科名・属名:ゴマノハグサ科 レウコフィルム属

原産地:アメリカ南部~メキシコ

 


レウコフィルムという名前は、ギリシャ語で『白い葉』という意味で、英名のBarometer bushは、湿度が高くなると花を咲かせる性質があるからだそうです。

流通名の「ニーオン」はタイ語で、『蛍光』という意味のようです。

銀色の葉からのイメージなのでしょうか?

 

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クルマバザクロソウ(車葉柘榴草)

2023-09-01 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースには道路の両側に畑が広がっているところもあります。

今まで枝豆畑だった場所が、枝豆の収穫も終わったのか、再びきれいに整地されていて、そこにへばりつくようにして、スベリヒユやコニシキソウなど、数種類の草が生えていました。

その中に、小さな白い花が咲いているものが目に留まりました。

今まで見たことのある草だとは思うけれど、あまり気にしていなかったようで、花を見たのは初めてでした。

 

本当に5㎜もないような小さな花でした。

早速、この植物について調べたところ、まず、これは「クルマバザクロソウ(車葉柘榴草)」という名前だと分かりました。

 

本当に小さな植物なのですが、よく見ると中央にくっきりとした線が入った細長い葉が5~6枚輪生しています。

そして、その中央から細い花柄のある花弁が5枚付いた白い花が出て、この花弁にも白地に緑色の3本の線が見られます。

ところが、花弁だと思っていた白いものは、実際には花弁ではなく、5枚のガクで、花弁は無いようなのです。

ザクロソウという名前は、葉がザクロの葉に似ているのでついたようなのですが、確かに葉の様子は似ていますね。

そして、クルマバザクロソウとは、葉の数が多く、それが車状(ロゼット状)に付いているので「クルマバ(車葉)」となったようなのです。

こうなると、その元になったザクロソウとはどういうものか、比較してみたくなります。

 

[ザクロソウの群生]

 

これがザクロソウです。

クルマバザクロソウと葉はそっくりです。

でも、茎が立ち上がっているので、地面を這っている感はありません。

そして何よりも一番大きな違いは、花の付き方だということでした。

クルマバザクロソウは、葉の脇から1個ずつの花が出ているのに対して、ザクロソウは、葉の先の方に枝分かれした花になるようなのです。

でも、見つけたザクロソウには蕾だけしかありませんでしたが、花の付き方の様子は分かります。

そこで、開いた花を見たいのでネットでザクロソウの画像を探してみました。

 

ザクロソウの花の様子の画像が見つかりました。

花の付き方以外は全く同じようですね。

 


 

『クルマバザクロソウ』

学名:Mollugo verticillata L.

英名:Carpetweed , Green carpetweed

別名:ヘラザクロソウ

科名・属名:ザクロソウ科 クルマバザクロソウ属

原産地:熱帯アメリカ

 

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