薄黄色の大きな「トロロアオイ」の花が咲いていました。
オクラの花にそっくりですがちょっと違います。
トロロアオイは別名で『花オクラ』とも言って、花を食べるエディブルフラワーなのです。
食べたことはないのですが、生で食べるとシャキシャキとした食感のようです。
それじゃ花オクラ(トロロアオイ)とオクラはどう違うのかと言うと・・・
オクラの花の部分が花オクラじゃないのかと思いますが、違います。
これは全くの別の野菜なのです。
ただ、オクラと同じような花が咲くので花オクラという名前になったらしいのですが、「トロロアオイ」と呼んだ方が分かりやすいですね。
以下「トロロアオイ」とします。
オクラとトロロアオイの違いを挙げてみると、花、葉、実の形も違っています。
花は共にうす黄色なのですが、オクラは丸みを帯びてフヨウの花にも似た形、トロロアオイは大きく開いて広がっているのが特徴です。
大きさはトロロアオイの方が倍以上大きな花が咲きます。
葉はオクラは大きく広がっているけれど、トロロアオイは掌状に裂けた細長い形をしています。
実についてはオクラはよく知っている通りですが、それに対してトロロアオイは硬く短い実で、食用には適していません。
[オクラの花と葉]
[トロロアオイの花、葉、実]
トロロアオイの名前は根にトロロのような粘液があるところから付けられましたが、奈良時代には既に日本に入っていて、根をすりつぶした粘液(ねり)が和紙づくりの糊として使われていたようです。
また、原産地の中国では、胃炎や咳止めの漢方薬として利用されているようです。
学名:Abelmoschus manihot
英名:Aibika
別名:黄蜀葵(オウショッキ)、花オクラ
科名・属名:アオイ科 トロロアオイ属
原産地:中国