久々の温泉です。
それも人気があってなかなか予約が取れない須川温泉の「栗駒山荘」に宿泊しました。
須川温泉は秋田県と岩手県の県境に位置していて、それぞれの県に宿が1軒ずつあります。
2軒の宿うち、岩手県側の『須川高原温泉』にはずっと昔に1度だけ泊ったことがありました。
でも、秋田県側の栗駒山荘はいつも満室で予約が取れない宿なのです。
その理由は、絶景の露天風呂があるからだと思います。
さまざまなメディアでその露天風呂が紹介されているのを見れば、温泉好きならば誰でも絶対にそのお風呂に入ってみたいと思うに違いありません。
一ノ関からは1日2本のバスがありますが、レンタカーにしました。
まだ紅葉には早いからなのでしょうか、混雑もなく1時間ほどで宿に到着しました。
3階建ての結構大きな宿でしたが客室は24室しかないので全体にゆったりとしていました。
斜面に沿って建っているのでフロントは最上階で3階、各部屋などへは下に降りていくようになってます。
館内は太い柱や梁が剥き出しになっていて、ログハウスを思わせるような造りでした。
スタッフは男性ばかり、皆さんキビキビと動かれていました。
通された部屋は2階で正面には大きな窓があり、カーテンを開けると絶景が広がっていました。
高台にあるため、どの部屋からも絶景を眺めることができるようです。
一休み後は、憧れの温泉です。
早めにチェックインしたので、夕食までの間ゆっくりとお風呂に入ることができました。
この宿は日帰り入浴も行っていますが、時間的に日帰り客は誰もいなくて貸し切り状態でした。
ガラス張りの大浴場から外に出ると1段下がったところにこの長い湯船の露天風呂があります。
標高約1100m、な~んにも遮るもののない、大パノラマの露天風呂です。
今まで写真でしか見たことのないお風呂に実際に入ることができたのですから、もう嬉しくて・・・。
目の前には栗駒山の麓の森、遠くには鳥海山まで見渡せることができる、雄大な風景を眺めながら、時間を忘れて温泉を堪能しました。
湯船の中は細かな湯の花が舞う白く濁った温泉です。
お湯は空気に触れて酸化すると白濁するようで、 注ぎ口では無色透明のお湯がドバドバと流れていました。
泉質は強酸性のみょうばん緑ばん泉、硫黄の匂いもしっかりとあります。(カランから出るお湯も硫黄臭がしました)
湧出量は毎分6000リットルもあるようで、自噴する単独源泉として国内2位ということでした。
夜にもお風呂に入ったのですが、周りには明かりがまったく無いため、星がとってもきれいに見えました。
星空を眺めながらの温泉も最高でした。
食事のこと
夕食は1階の食事処でいただきました。
山菜や山の幸を中心に、一品一品丁寧に作られた秋のメニューになっていました。
朝食は展望のいい2階にあるレストランにていただきました。
ビックリするほど品数が多くて、食べきれないほどでした。
この宿に泊ると隣の『須川高原温泉』の無料入浴券がいただけます。
せっかくだからと、その露天風呂にも入ってきました。
ちなみに、栗駒山荘が洋風の宿だとすると、岩手側の『須川高原温泉』は和風の宿です。
どちらの宿を選ぶかは好みになりますが、どちらに泊ってもお互いのお風呂には入れるようです。
『須川高原温泉』は裏にゴツゴツとした山が迫り、その岩肌を縫うようにお湯が川となって流れているようなところです。
川のお湯が流れ込んでいる露天風呂も広くて開放感のある、とても人気のあるお風呂なのです。
流れ出るお湯がもったいない気がして・・・やっぱり湧出量が多いのでしょうね。
こちらもとっても良いお風呂でした。
以前に泊った時は温泉がもっと白く濁っていたような気もしましたが、今回は透明な感じでした。
日によって見え方が違うのかもしれません。
青く見えるのはお風呂の底が青く塗ってあるからです。
[須川高原温泉の裏山から見た雲海]
須川高原はこれから紅葉の時期になり、とっても賑やかになります。
その賑わいが過ぎ、冬になると閉鎖されてしまいます。
この先、何回来ることができるか分かりませんが、絶対にもう一度来てみたいと思うような場所です。