第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

エコーの勉強会に出てきました

2017-02-03 23:35:41 | 総合診療

みなさま、こんにちわ。

愛知に2日間缶詰でエコーの勉強をしに来ていました。島根県の若手の単独診療レベルを上げて行く為に色々な取り組みを島根県として考えており、その事業の一環です。また、今後ABCDエコーだったり、NEJMに2011年に発表されているようにPoint of care ultrasonographyなどが今後必ず日本で流行ってくると思います。IpadやIphoneなどの装置とプローブをつなげ、どんな環境でも、聴診器代わりに(いやそれ以上の)病態を把握し、情報を収集する事がメインになると思います。

さて、僕はエコーが比較的苦手です。その分フィジカルと病歴が好きです。

今回はプロの教え方を教えてもらい、それを吸収して自分のモノにして自分が研修時代に苦労して時間をかけたものをシンプルに短時間で教えられるレベルに持っていくということが目論見でした。

エコーが苦手な理由は簡単で365日24時間いつでも、全てのエコーを快く検査してくれる技師さんがいる大病院で育った為だと思います。勿論、下手な自分がやるよりも患者さんの為に長所があったのと、その間に他の患者さんを診なければならないくらいいつも忙しい診療をしておりました。

学生さんからは頻繁に「全科揃った大病院で研修すべきですか」など質問されますが、最近解った事には下手にそろっていると責任を持って学ぶ機会が喪失するデメリットも実はあるということで、全科コンサルトと検査のオーダーが充実していることで、特定の領域以外は実学として学ぶ機会が喪失する可能性があります。勿論その答えは、人によります。

どの病院で研修し、何年目で何の資格をとり、何科に進みたいのかという前に、自分は10年後どういう医師になっていたくて、どういう医師にはなっていたくないかが大事かと最近は思っています。

自分が成長してく過程は他者との競争などでもなく、最短を目指さずとも結構シンプルに考えてよいのかなと考えています。