みなさま、こんにちわ。
あまりにも出張や講演やWSやレクチャーや締め切りに終われる始末で、毎日眠くて9月はしんどかったです。
授業の準備も好きですが、本気でやると学会発表よりも真面目にやるので時間が取られます。
前回も書きましたが今の医学生はミレニアム世代であると言われています。
生まれたころにはインターネットがすでに開発され、思春期には携帯やスマホは当たり前、You tubeやネットサーフィンで欲しい情報を簡単に手に入れて学んできた世代に、200分も座って黙って聞くのは耐えられないと思います。
我々の時代とはそだってきた環境が違うからすれ違いは否めないのであります。
先行研究でもそのようなミレニアム世代に興味持ってもらい、自学自習を促すにはどうしたら良いか?
今回は、ミレニアム世代の裏手をとって自分のスマホとパソコンを自由に使って医学部一年生に煩雑な症例から診断を考えてもらう早期診断学実習を行いました。(なんと医学生のスマホ普及率100%でした!)
①まずは症例の情報のキーワードのリストアップを行います。
②そのキーワード達から考えられる鑑別診断を全て携帯・スマホで調べて可能な限り多く挙げさせる。
③その過程で少しでもわからない言葉や情報はをKJ法で100個以上集める。
④それを各基礎医学の領域(解剖、生化学、解剖、病理など)に分類してカウントする。
⑤自分たちは今、何がわからなくて、そしてその知識や技術はいつの授業で習うかを自覚し、今後の授業への取り組み姿勢を考える。
このようなことを実験的に行って見ました。
世界的にはミレニアム世代、日本ではゆとり世代と言われている彼らですが、誰一人寝ることなく、いやいやとてもとても熱心で眼が輝いている若者達です。
先行研究からはミレニアム世代には、スマホやインターネットをフル活用する。オーディオをビジュアルをフル活用する。インタビュー形式で授業を進める、そしてレスポンスシステムをフル活用する。
治療ではEBM,EBM言われて久しいですが。教育の世界でもEBE(Evidence based Education)を教員も学びながら実践していかねばならない、そう考えさせられました。
1) Saying Goodbye to Lectures in Medical School-Paradigm Shift or Passing Fad? N ENGL J MED 377;7 August 17, 2017