皆様、こんにちわ。
朝は回診、昼は自分の研究系作業やQI活動、夜は日本の仕事と楽しくやっているうちにあっという間にブログを更新する時間がなく過ぎてしまっていました。
きっと集中して毎日を過ごしているので、充実しているのだと思います。
今日は、回診中に君ならわかるだろう?この皮疹はなんだと思う?的なハードル上げられる感じで皮疹の診断名を学生さんの前で聞かれて、、日本のジェネラリスト舐めるなよ〜的に望んだら
いやいや知らんぞ!というか初めて聞いたという診断名でした。
その名もGrover disease
なんだそりゃ!?チームリーダーのNate曰く、アメリカではどうも多いようで、なぜなのかはわかりませんが、多分白人患者さんを見る機会が多いからかなぁと思います。
別名はTransient acantholytic dermatosisと言います。
患者さんの写真などは病院の就業規定で出せないので、イメージですが。こちらのサイトで画像は見れます。
まさにこれと同じでした(皮膚科医の先生からしたら常識かもしれませんが)。
Transient acantholytic dermatosis. Grover disease | DermNet NZ
ゲシュタルト的に説明すると特に胸部や背部の体幹の皮膚特に下着に隠されていない首周り的な体感、小さくやや硬く盛り上がった赤い丘疹~水疱で。勝手に治る一過性の皮膚疾患のようです。
文献的には主に40〜50歳以上の男性(女性と比較して3倍多い)に見られます。
原因は不明ですが、日焼けした皮膚への外傷が関係していると考えられています。
数週間から数ヶ月間持続します。この皮疹は通常勝手に治ります。正確な原因も不明ですが、熱や汗と関連して汗腺障害が生じて発症するとの説、太陽光への暴露後に生じるとする説、アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性皮膚炎に生じやすいとの説などがあるとのこと、否定的見解もあるので、まぁ結局よくわかっていません。
そんなこんなで、今日は感動したのでちょっと勉強したことを記録しておきました。
ちゃんちゃん。