8月22日
「クズ」、マメ科 の花
生薬名 : 葛根 カッコン 肥大した根
生育地と分布地
北海道~九州、奄美に生育する
朝鮮半島、中国、台湾、ウスリー、フィリッピン
インドネシア、ニューギニアに分布する。
薬用部位と採集
夏から秋に根を掘り取る、収穫した生の根を
サイコロ状に刻んで、水の中でつぶす
ガーゼで繊維質を取り除き、沈殿した澱粉を集める
水にさらした後陽乾する。
当地 中切地区の国道257号沿いのイヌツゲに
絡みついているクズの蔓。
薬効
漢方に配合し、発汗、解熱薬、うなじ背のコリ
発疹、鎮痙薬。
薬用法
1、発熱性疾患、感冒、首筋のコリ、肩のコリ、神経痛
葛根とショウガを少々入れ、煎じて服用する。
2、風邪の初期には民間では葛粉から作ったクズ湯を
飲む、
茶碗に葛粉を入れて熱湯を注ぎ、砂糖を入れて
良くかき混ぜて、飲めば体が温まり発汗して治る。
薬用法
3、二日酔いに乾燥した花を煎じ冷やしてから飲む。
漢方の効用
首筋から背中の筋肉の緊張を緩める、
腸の運動を調整して下痢を止める。
漢方薬
お馴染み風邪の初期に飲む 「葛根湯」は有名ですね。
その他、葛根を配合した漢方薬は数多くある。
食用
「クズ饅頭」、「クズ切」、料理にクズ粉を付けて
とろみを出すのに使われる。
※ クズの根をニューギニア、ポリネシア、台湾の
原住民が食用にしている。
参考文献 日本薬草全書
風邪に「葛根湯」と日本人に重宝されているクズも
あらゆる所で大量繁殖して困らせる厄介者です。