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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

後半はいいけど前半が退屈なウェスタン映画『ゴールデン・リバー』

2019年07月15日 20時41分46秒 | 映画


2019年公開映画112本中90位。

久々のウェスタンモノ。
いわゆる、ゴールドラッシュ時代における
金の採掘が題材となっている映画です。

殺し屋兄弟のジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスが
依頼主からの命令で、偵察係のジェイク・ギレンホールを通じて、
化学者のリズ・アーメッドを探して始末しようとする話。

なんだけど、そのリズ・アーメッドが、
金を1発で見分ける“預言者の薬”なる、
ネーミングが中二病全開な秘薬を開発していて、
それを川に蒔けば、みんなでウハウハ!ってことで、
依頼主はひとまず置いておき、4人で組もうという流れになる。

女っ気のまったくないおっさんだらけのむさ苦しい中、
ドンパチありーの、
金に目が眩んだツケがラストにやってきーので、
後半はそれなりに見れるんだけど、
前半がかなーり退屈。

そもそも殺し屋兄弟と偵察係は離れたところにいて、
まずはそこから合流しなくちゃならないのだけど、
連絡手段は手紙、交通手段は馬、
という時代だから、ここがかなりモタついた印象。

さらに、登場人物の関係性がわかりづらいのと、
化学者がなぜ命を狙われているのかもわかりづらい。

ウェスタン映画は『荒野の七人』(1960)や、
『荒野の用心棒』(1964)、
『マグニフィセント・セブン』(2016)のように、
ふらっとやってきたガンマンが悪いやつらをこらしめるのが好きだな。
って、それらも元は『七人の侍』や『用心棒』の影響を受けて作られたのだけど。

紳士すぎる銀行強盗ってアリ?!な『さらば愛しきアウトロー』

2019年07月15日 17時39分49秒 | 映画


2019年公開映画111本中89位。

ハリウッドで初めて
「演技と製作の双方で地位を確立した映画人」
と言われたロバート・レッドフォードの引退作品。

僕の場合は、あと30年ぐらいしたら、
この映画のよさがわかるかなという印象(笑)

実在する強盗犯を題材にした映画で、
主人公は人生で16回も脱獄に成功した驚異のジジイ。
今作でも74歳にして、
銀行強盗しまくりのクズ野郎なんだけど、
とにかく紳士過ぎるのがウリ。
優しい笑みで支店長に近づき、
「こんなものでどうでしょう」
とジャケットの裏に隠した銃をチラリ。
誰も巻き込むことなく、
静かにお金をいただく手際のよさはたまげたもの。
被害に遭った人たちも口を揃えて「紳士でした」と。

金を強奪する明確な理由もなく、
単に楽しんでいるだけ。
だから、捕まってもいつも笑ってる。
そんな、頭のネジが飛んでるジジイは、
ある意味魅力的でもあった。

銀行強盗モノだと、
1975年の『狼たちの午後』、
2000年の『スペーストラベラーズ』、
2017年の『ジーサンズ はじめての強盗』、
『ベイビー・ドライバー』
などが記憶に新しいけど、
大体は犯人が興奮気味だったり、
派手なシーンがあったりするのだけど、
ここまで静かに優しい銀行強盗モノは初めてかも。

それだけに、僕の好みのジャンルではなかったけど。
自分がジジイになったら感じ方変わるだろうか。

でも、ロバート・レッドフォードがカッコいいんだよ!
もう82歳なんだけど、まだ60代に見えるぐらいの若々しさ。
ひょんなことから知り合った女性とのロマンスもあるのだけど、
あのウィットに富んだ会話術は、大人の余裕を感じさせる。

あんなジジイになりてー。