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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

これはただのガールズ青春映画じゃない!『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

2020年08月22日 16時59分29秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Booksmart
製作年:2019年
製作国:アメリカ
 配給:ロングライド

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:7/110
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★★★
    音楽:★★★★★

【あらすじ】
高校の卒業式を翌日に控えた親友同士の
モリー(ビーニー・フェルドスタイン)とエイミー(ケイトリン・ディーヴァー)。
彼女らは高校生活の全てを勉学に費やし輝かしい進路を勝ちとった。

「パーティー三昧だったやつらとは違うのよ」と誇らしげにしていた2人だったが、
なんとそのパーティー野郎たちもこぞってイェール大、ハーバード大、
さらにはGoogleに進むことを知って驚愕する。

勉強しか知らないまま卒業するのはもったいない!
2人は失った時間を取り戻すべく、
呼ばれてもいない卒業パーティーに乗り込むことを決意する。

【感想】
女優オリヴィア・ワイルドの監督デビュー作品!
最高に笑えるし、涙ちょちょぎれるガールズ青春映画で
メッチャ面白かった!!

みんな大好き下ネタ、ドラッグ、セックス、ゲロなど、
若気の至り全開で、観てると元気出てくるわ!

アメリカ映画のこの振り切った青春感、パーティー感は、
邦画では絶対表現できない陽気さと楽しさがあるよなー。

邦画では出てこない効果音やワードが惜しみなく使われていたり、
コンドームに水入れて投げ合ったりと、
本当にキャッキャしてて楽しそうだったw

がんばってがんばってキスまでいけるかいけないかの邦画と、
「ヤッた?」とカジュアルに言っちゃう洋画の差は大きいね。

しかも、今回は単にはっちゃけるだけじゃなくて、
淡い恋心、親友との対立、人を知ることの大切さなど、
物語におけるテンションの浮き沈みのバランスがよかったんだよ!

だからこそ、笑えるところはすごく笑うし、
こういう映画にしてはめずらしく泣けるところもあった。

また、主人公が女の子だから、てっきり「女の子って楽しいー!」
って感じの映画かなと思ったんだけど、そうじゃないんだよね。

「自分たちの高校生活が間違っていたらどうするか」という軸があって、
あくまでも「失われた時間を取り戻す」っていうことに焦点を当てていたから、
“ヒト”よりも“コト”の方を大事にしたい映画なのかなって感じがした。

実際に、「女の子が卒業間近でパートナーになってくれる男の子を探すために奔走する」
というお決まりパターンを回避するために、エイミーを同性愛者にしたそうなので。

内容からして主人公は男の子に置き換えられるとは思うけど、
女の子がこういうことをしちゃうんだっていう新鮮さはあったし、
その方が笑い的にも勢い的にも勝るような感覚はある。

最初は2人が忌み嫌っていたパーティー野郎たちも、
話してみたら意外といい人たちだったりして、
なんかね、年取ると人間に対する好き嫌いも増えてくるけど、
やっぱりその人を知ろうとしなければ知ることはできないな
っていうことをふと思った(それが難しいんだけどw)。

ちなみに、僕はジジというキャラクターがすごくお気に入りで。
神出鬼没でちょっと様子がおかしい言動がコミカルで笑えるんだけど、
その役を務めたビリー・ロードって、
『スター・ウォーズ』シリーズでレイア姫を務めた
故キャリー・フィッシャーの娘なんだよね。

『スター・ウォーズ』ファンとしては感慨深い。

映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』公式サイト

最高な私たちをまだ誰も知らない。史上最高!全米熱狂した命がけの爆走青春コメディ。オリヴィア・ワイルド 長編初監督作品。8月21日(金)ヒュー...

映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』公式サイト

 

人の成長について考えさせられる『2分の1の魔法』

2020年08月22日 00時07分43秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Onward
製作年:2020年
製作国:アメリカ
 配給:ディズニー

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:8/109
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★★
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】
ここは妖精たちが暮らす不思議な世界。
かつては魔法が当たり前であったものの、
その習得には大変な努力が必要であった。

科学や技術が進化するにつれ、
小人や妖精たちも便利な世界に慣れ、
この世から魔法は消えてしまった。

主人公はそんな魔法が消えかけた世界に暮らす内気な少年イアン(トム・ホランド)。
16歳の誕生日に、亡くなった父親からの遺言で魔法の杖を託されたイアンは、
自分が生まれる前に亡くなった父親に一目会うため、
好奇心旺盛な兄のバーリー(クリス・プラット)と共に冒険に出かける。

【感想】
ピクサー長編映画第22作品目。
今ここに『アナ雪』の姉妹愛が見事に兄弟愛へと紡がれました。・゜・(ノД`)・゜・。

死んだ父親を生き返らせるために、
怖がりな弟イアンと怖いもの知らずの兄バーリーが冒険をするっていう
シンプルなストーリーながらも、さすが安定のディズニー&ピクサーだよ。
ここのところ惜しいなって思う映画ばかり当たる中で、
やっと面白いと思える作品に出会えた。

その要因は"わかりやすい話"と"覚えやすいキャラクター"、
そして"テンポのよさ"の3つに尽きると思う。
特に、テンポのよさは他の映画と比べると強くそう感じるね。
ちょっと長いかなって思うところがまったくないんだよ。
絶妙なタイミングで必ずトラブルが起こって、ハラハラする展開に持っていく。
誰もが共感できる形で仲たがいが起こり、対立していく。
これはもう『トイ・ストーリー』のときからずっとそうで、飽きることがない。

それらをベタだとかありきたりだとかって感じる人もいるかもしれないけど、
やっぱりシンプル・イズ・ザ・ベスト。
王道だからこそ観客のターゲットを選ばない強さがディズニーにはある
(そりゃディズニー嫌いって人も一定数はいるだろうけど)。

その設計され尽くされたストーリーラインの中に、
父に会いたい気持ちと、冒険を通じて気づく兄弟愛が入っていて
ふっつーに泣いたわ。・゜・(ノД`)・゜・。
「そう来るかー」って意外な結末もよかったし。

今作はイアンが冒険を通じて成長していくことも見どころのひとつなんだけど、
映画を観ていて思ったのは、成長は環境によってしか起こらないんじゃないかということ。

彼は怖がりで何に対しても「無理だ」とあきらめてしまう癖があるんだけど、
ピンチに陥るとそんなこと言ってる場合じゃなくなる。
そこで、バーリーに煽られながらも無理と決めつけていたことが
どんどんできるようになっていくのは、
そういうピンチに陥る状況があったからこそ。

もちろん、もともと持っている素質っていうのも関係はしてくるのだろうけど、
無理にでも何かしなくちゃいけない状況にならない限りは、
人って新しいことや大きなことに挑戦しようとしないんだろうなって思った。

中には自らの意志でそういった環境に身を置けるのかもしれないけど、
世の中そんな人ばかりでもない。
そういう点においては、
物語の主人公のように気づいたらトラブルに巻き込まれていたっていうのは、
ある意味恵まれていることかもしれないね。

ただ、個人的にはイアンよりもバーリーの方が親近感がわいた(笑)
剣と魔法に憧れる中二病なんだよね。
とはいえ、この世界では本当にかつて魔法が存在したという設定だから、
中二病ではなく、歴史オタクってことになるのがちょっとうらやましいけどw

ちなみに、マーベル好きなら絶対に字幕版で観るべき。
なぜなら、弟の声をトム・ホランド、
兄の声をクリス・プラットが担当しているし、
2人とものスパイダーマンとスターロードを彷彿とさせるぐらい
ピッタリハマってるのがいい!

そして、母親がちょっとハリセンボンの近藤春奈に似ている気がした(笑)

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