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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

マラソンを観ているようだった『狂武蔵』

2020年09月02日 23時40分07秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:アルバトロス・フィルム

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:116/117
 ストーリー:★☆☆☆☆
キャラクター:★☆☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★☆☆☆☆

【あらすじ】
舞台は慶長9年の江戸時代。
親友の吉岡清十郎が宮本武蔵(坂口拓)に討たれた報復に、
忠助(山崎賢人)が立ち上がる。

宮本武蔵 vs 吉岡一門および他流の武士たち計400人の戦い。

【感想】
坂口拓と山崎賢人という『キングダム』の2人と、
77分ワンカットという『1917』ばりの長さ。

この映画、実は9年間眠り続けていた未完の作品で、
クラウドファンディングにより追加撮影を終え、
ようやく公開の運びとなった模様。

77分ワンカットの殺陣はね、、、すごいよ。。。
これ、リハなしで即本番だったそうで。。。
映画としてよりも、77分間ずっと動き続ける体力がすごいと思った。
それは、主人公を演じた坂口拓もそうだし、
それにずっとくっついてたカメラマンさんもそうだし。

いつ終わるかわからないマラソンをずっとやっているかのようで、
観ているこっちが息切れしそうだった。。。
これは坂口拓あっての映画だね。

でも、評価が低いのには理由がある(笑)
それは、ストーリーもキャラクターもほぼないに等しいから。

一応、忠助が宮本武蔵への復讐に燃えるっていう設定はあるけど、
忠助の出番は最初と最後だけで、映画全体の8割以上を占める
ワンカットのチャンバラシーンは宮本武蔵によるもの。

そこがね、セリフもなく、
ただひらすら斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬りまくるのみ。
しかも、長時間のアクションに備えてなるべく体力を温存できるようにするためか、
派手な動きは抑えつつ、いくつかのパターンを繰り返し使っているだけなんだよね。

また、400人も役者がいないから、
斬られた人がまた別のシーンで復活して襲ってくるっていうことで、
同じ構図がずっと続くから正直変化に乏しい。
血も使えないからCGになってて、返り血もほとんどない。
あと、ちょうどいいところに給水ポイントと替えの刀が置かれていて、
もはや映画というよりチャンバラマラソンって感じだった(笑)

77分ワンカットのチャンバラってのはものすごいチャレンジングなことで圧倒されるけど、
映画として面白いかというとそれはまったく別の話。
見た目的には、このワンカットのところよりも、
ラスト5分で行われた河原での戦いの方がもっとずっとかっこいいなって思った。

基本的にどの映画でも戦いのシーンは好きだけど、
鑑賞するという前提に立つならば、
ただ長ければいいってもんでもないってのを痛感したなー。

なお、タイトルの読み方は「きょうむさし」ではなく「くるいむさし」です。

坂口拓主演・山﨑賢人出演映画『狂武蔵』公式WEBサイト 株式会社WiiBER(ウィーバー)

坂口拓主演映画、7年前の未完成作品『狂武蔵』を、クラウドファンディングに支援により復活!追撮も終え、劇場公開を目指す!アクションバラエティチ...

坂口拓主演・山﨑賢人出演映画『狂武蔵』公式WEBサイト 株式会社WiiBER(ウィーバー)

 

現実を踏まえつつ最高のハッピーエンドで締めくくった『私の家政夫ナギサさん』

2020年09月02日 00時09分48秒 | ドラマ
まさかすぎたこのドラマ。

家政夫のおじさんから始まって、
ラストは「結婚とは」という投げかけからの
トレンディドラマばりのハッピーエンド。
最終回メッチャよかった。。。

最初は大森南朋演じるナギサさんの家政夫姿が衝撃的でイロモノ感強かったけど、
すぐに「ナギサさんに来て欲しい」ってなるぐらいには
彼の大らかさと家事遂行能力の掛け合わせに心奪われた。
特にメシ食いたい(笑)

しかもこのドラマ、恋愛とそれ以外のバランスがよかったんだよね。
基本は相原メイ(多部未華子)が仕事に邁進していて、
恋愛についての描写ってそこまで多くなくて。

半分過ぎたあたりから、ちょいちょい恋愛事情が入ってきて、
ナギサさんと田所優太(瀬戸康史)のどちらになるか?!
って感じだった。

でも、昔のトレンディドラマみたいに付き合ってイェーイ!って印象は全然なくて、
むしろその先をどうするかっていう意味合いが最初から強かった気がする。

だから、見た目やスペックだけなら田所さんって感じはしなくもないけど、
このドラマ観てたら、もうナギサさん一択って感じだったよ、僕は。

だって、あれだけ生活を共にして、お互いの人となりを知ってたら、
ナギサさんの方がいっしょにいたくなるよね?w

まあ、自分が歳取ったからそう感じるのかもしれないけど、
メイにとっては今ある生活を変えたくなかったってのもあるし、
彼女が無理しがちな性格でバリバリ働くタイプだから、
優しく大らかでサポートタイプのナギサさんとの方が
絶対相性いいだろってみんな思ったはずw

RPGのパーティーだって全員アタッカーにはしないしねw
ヒーラーは絶対必要。

そう考えると、田所さんってもはやライバルにすらなってなかった気も、、、?

てか、彼が終盤でナギサさんに
「相原さんはあなたじゃなきゃダメなんです」
みたいなことを言ってたとき、
『ひとつ屋根の下』で福山雅治が
「あんちゅあん、オレは小雪が好きだぁ。
でも小雪はあんちゅあんじゃなきゃダメなんだぁ」
って言ってたのを彷彿とさせて、ちょっと笑っちゃったwww

あと、結婚したらしたで、
メイはそれまで何の遠慮もなく
ずっとナギサさんに家事を頼んでいたのに、
いきなり「自分だけ何もしていない」ことが罪悪感に変わるってのは、
行為は同じなのに二人の関係性が変化したことで
受け取り方が変わってしまうという絶妙な描き方だなと思った。

来週スペシャルあるらしいけど、
このハッピーエンドのまま終わって欲しかった気持ちはある(笑)

火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』|TBSテレビ

TBS 火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』公式サイトです。2020年7月スタート。毎週火曜よる10時〜放送。

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