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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

原爆開発の裏に隠された人間ドラマ『ジョーンの秘密』

2020年09月19日 22時44分36秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Red Joan
製作年:2018年
製作国:イギリス
 配給:キノフィルムズ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:77/126
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
夫に先立たれ、仕事も引退したジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)は、
ある日突然訪ねてきたMI5に逮捕されてしまう。

彼女にかけられた容疑は、
半世紀以上も前にソ連に核開発の機密情報を漏えいしたというもの。
ジョーンは無罪を主張するが、
外務事務次官のウィリアム・ミッチェル卿の死後に見つかった資料から、
彼とジョーンがKGBと共謀していた資料が見つかったというのだ。

捜査官の厳しい追及もあり、彼女は自分の過去を語り始める。
1938年、大学生だった彼女が出会った友人、恋人、そして不倫相手。
愛する人への想いと平和を願って彼女が取った驚くべき行動が徐々に明らかになっていく。

【感想】
日本人としてちょっと知っておいてもいいかなっていう映画だった。
主人公の背景はかなり変えられているけど、実話に基づいた話で、
原爆の情報をソ連に流したイギリス人女性が主人公。

話は『タイタニック』のようで、
突然MI5に逮捕されたジョーンが若い頃を回想する形で話が進んでいく。

恋人との関係性や平和を願っての善意から、
彼女は原爆の情報をソ連側に流してしまうというサスペンスチックな雰囲気。

なんだけど、その恋人との絡みや研究室で出会った上司との不倫など、
ちょいちょい恋愛要素を出してくるのが、
よく言えばミックスジャンル、悪く言えば迷走という印象はある。

でも、原爆を落とされた唯一の国に生まれ住んでいる身としては、
その開発過程でこういう事実があったというのは実に興味深かった。

ジョーンとしては、ソ連が核の開発を完了することで他の枢軸国と肩を並べることができ、
お互いにけん制し合ってこれ以上の核攻撃が行われないことを考えての行動なので、
結果として平和に貢献したと僕は思いたい。

弁護士である息子に「裏切者!」と罵られても、
最後にその点を認めて弁護を引き受けてもらえるところはちょっと感動だった。

とはいえ、50年以上経っても逮捕されるんだという意外さはあったけどね。

ちなみに、いろいろ調べて知ったのだけど、
この原爆開発のコードネームはチューブ・アロイズ。
それは、後のマンハッタン計画へと移行されていくのだけど、
そのマンハッタン計画の主導者がロバート・オッペンハイマー。
そう、昨日公開された『TENET テネット』にも出てきた人の名前なんだよね(笑)

映画『ジョーンの秘密』公式サイト

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映画『ジョーンの秘密』公式サイト

 

愛すべき組織を失った男の苦渋の決断『シチリアーノ 裏切りの美学』

2020年09月19日 21時53分52秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Il traditore
 英題:The Traitor
製作年:2019年
製作国:イタリア・フランス・ブラジル・ドイツ合作
 配給:アルバトロス・フィルム、クロックワークス

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:123/126
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★☆☆☆

【あらすじ】
1980年代初頭、シチリアは麻薬取引が盛んで、
マフィアもパレルモ派とコレルオーネ派の二大勢力の抗争が激化していた。

パレルモ派の大物トンマーゾ・ブシェッタ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)は
抗争の仲裁に失敗してブラジルに逃れるものの、
残された家族や仲間たちはコルレオーネ派によって次々と殺されていった。

ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、
マフィア撲滅に執念を燃やす判事のファルコーネ(ファウスト・ルッソ・アレシ)から
捜査への協力を求められる。

麻薬と殺人に明け暮れて堕落してしまった
組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、
ファルコーネに組織の情報を渡すことを決意するが、
それはコーザ・ノストラの ”血の掟” に背く行為だった。

【感想】
惜しい、惜しい映画である。。。

実話を元にしたマフィア映画で、
要は“血の掟”を破ってペラペラ組織のことを話したために、
マフィアの悪事がバレる大スキャンダルなんだけど、
とにかく長くてだれる(笑)

設定としては面白くなりそうなのに、
登場人物が多く誰が誰やらってのと、
クライマックスのような盛り上がりがないので、
それで2時間半は辛い。。。

作中での描写はないものの、
この“血の掟”ってのは映画でよく見かけるもので、
お互いに親指を針で指して血を出し、
それをくっつけるってやつ。
組織について一切口外しないって決めたものなんだ。

ブシェッタは警察に捕まった後にひどい拷問を受けるんだけど、
殴る蹴るは当たり前で、
中には娘をヘリから落とす直前までやるっていう
非人道的極まりない状況に陥るにも関わらず、
口は割らなかった。

ちなみに、彼は実際にも何回か捕まっていて、
その際に睾丸や肛門に電気ショックを与えたり、
爪を剥いだりといったようなさらに痛々しい仕打ちを受けるも、
組織について口にすることはなかったそう。

それを、ファルコーネ判事と話をするうちにしゃべるようになるんだけど、、、
こんな拷問にも耐えたのにいともあっさり話してしまうのが、、、なんとも。。。

「今の組織はなっとらん!もう嫌じゃ!」
ってことで幻滅したがゆえに密告することを決意するのだけど、
ここはストーリー上大事なところだと思うので、
もう少しいい見せ方ができたかも。

あと、面白いなと思ったのが裁判シーン。
ブシェッタの密告でいろんなマフィアが法廷に来るんだけど、
ヤジは飛ばすし、服は脱ぐし、トランプで遊ぶし、かなり自由www

マフィア映画だけど『ゴッドファーザー』のような重厚感はなく、
法廷モノだけど盛り上がるようなところもなく、
かなり物足りなさの残る映画でした。

なお、出てくるマフィアは実在している人たちなので、
ウィキペディアにページが立ってるからそれを見るのは楽しい(笑)

主人公のブシェッタとか死んだばーちゃんと同い年だったわ。

映画『シチリアーノ 裏切りの美学』公式サイト

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