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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

映画から入ると失敗する『映像研には手を出すな!』

2020年09月29日 23時55分37秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:東宝映像事業部

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:124/135
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★☆☆☆

【あらすじ】
舞台は湖に面した芝浜高校。
そこに入学した浅草みどり(齋藤飛鳥)は、
アニメを作ることを夢見てはいるものの、
一人では行動できない小心者。

浅草は友人の金森さやか(山下美月)を誘ってアニメ研の見学に行くが、
そこで水崎ツバメ(梅沢美波)と遭遇する。
役者の両親から反対されているが、
アニメーター志望の水崎は浅草と意気投合。

部活の統廃合が進み、部の存続の危機に直面しながらも、
アニメで「最強の世界」を作るべく、3人の奮闘物語が今始まる!

【感想】
映画を観た時点では、
漫画もアニメもドラマも観ていなかったのだけど、
その状況だとまあ置いてけぼりになるね(笑)

やたらと出演者が多くてカオスだし、
オタクたちがギャーギャーわめくだけの内容で、
ストーリーは何となくわかるものの、
いろいろ唐突すぎてちょっとついていけない。

いろいろな課題にはぶつかるけど、
ワーワー言ってるうちに解決するので、
あんまりストーリー性っていうものはないし、
浜辺美波の無駄遣い感もハンパない。

乃木坂ファンか原作ファンじゃないければ楽しめない内容かなー。

とはいえ、キャラクターはコミカルで笑えるし、
オタクやクリエイターって本当にめんどくさい生き物だなっていうのがよくわかる。

そんなコミカルな中で、生徒会のさかき・ソワンデを演じた
グレイス・エマの演技が一番自然でうまいなーって感じた。

あと、山本美月の顔が前田敦子にしか見えなかった(笑)

映像に関しても演出自体は面白い。
口に出すだけで、頭の中にあるデザインが目の前に下書きの形で可視化される演出は、
口下手な自分もこういうコミュニケーション手法が実現できたらいいなと思うほど。

以上、ここまではあくまでも映画単体の話です。

実はこの作品は実写ドラマが先行して放映されていて、
今ならアマプラで観ることができる。

映画観賞後にドラマを観ているんだけど、、、
うん、これは絶対ドラマを先に観た方がよかった。

ドラマの方が人物描写が細かいし、話の設定もよくわかる上に、
映画ではこのドラマの部分を再編集したシーンも多いから、
ドラマを先に観ていれば映画への理解も深まり、
もっと評価高かったと思う。
順位もあと50番ぐらい上だったかも。

『妖怪人間ベラ』もそうだったけど、
ドラマが先行して配信されている作品は、
そっちを先に観た方がいいね。

映画はドラマを観たことを前提に作られていることもあるから、
映画が初見だと置いてけぼりになってあんまり楽しめない。

逆に言うと、もったいないんだよなー。
僕は配信ドラマってほとんど観ないから、
映画から入って「微妙だな。。。」
って評価になってしまうのがちょっと残念。

配信ドラマは30分が多いけど、
話が複数あるとちょっとめんどくさくなって
観るのをためらっちゃう。。。

映画をメインに観る身としては、
ドラマと映画で分けるなら、映画で分作にして欲しい(笑)

映画『映像研には手を出すな!』公式サイト

齋藤飛鳥主演、山下美月、梅澤美波が挑む “最強の世界”がスクリーンへ!!!映画『映像研には手を出すな!』2020年9月25日(金)公開

映画『映像研には手を出すな!』公式サイト

 

金融ドラマではなくスパイドラマだった『半沢直樹』

2020年09月29日 17時03分50秒 | ドラマ
これは壮絶なドラマだった。
今季一番面白かったよ。
ストーリーもキャラクターも振り切りまくってるのが素晴らしくて。
唯一、、、唯一スマホをいじることなく、
まるで映画館で観るかのようにテレビの前にじっと静止して観られたよ。

銀行を舞台にしたビジネスドラマ?
いいや、違う。
これは歌舞伎と顔芸を融合させた諜報活動がメインの
サスペンスコメディドラマだよ。

自らの保身を考えた上層部による様々な不正は、
多くの人たちの思惑と絡み合って隠されていた。
真実が迷宮入りしそうなところを、
小さなヒントから徐々に穴を開け、
最後にドカンと蹴散らすこの爽快感は、
完全にサスペンスの構図。

さらに、顔面の筋肉が崩壊するほどの顔芸や
歌舞伎の要素を取り入れたやり取りの数々は、
まさに日本のアニメや漫画を彷彿とさせるほどのコミカルさを演出し、
その現実離れした言動は毎週爆笑で、コメディかと思うほど。
特に大和田さんはネタの宝庫だったね。

しかし、そんな非現実感がこのドラマのいいところ。
重厚感ある雰囲気の中で大真面目に真顔で顔芸をやるもんだから、
そのギャップが最大の魅力だった。

これが、もともとコメディだったり、アニメだったりしたら、
ここまでハマらなかっただろう。
あくまでも、濃厚なストーリーが前提としてあって、
重たい空気の中であんなバカげた言動を繰り返すからツボる。

キャラクターの振り切り方が秀逸で本当に大好きだったんだけど、
登場人物が多いのに誰一人として埋もれることなかったのは、
『アベンジャーズ/エンドゲーム』に通ずるものがあるね。

所々、演出やBGMがハリウッド映画っぽかったのも、
洋画好きな身からしたらハマるポイントだった。

てか、半沢直樹以下全員、バンカーじゃないだろwww
メイン業務が諜報活動とかスパイかってwww

あー、この振り切り方を超えるドラマはそうそうないだろうなー(笑)

日曜劇場『半沢直樹』|TBSテレビ

TBSテレビ:日曜劇場『半沢直樹』の公式サイトです。

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