Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

性と暴力がおぞましい『異端の鳥』

2020年10月31日 18時28分19秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Nabarvené ptáče
 英題:The Painted Bird
製作年:2019年
製作国:チェコスロバキア、ウクライナ合作
 配給:トランスフォーマー

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:95/157
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:☆☆☆☆☆

【あらすじ】
東欧のどこか。
ホロコーストを逃れて田舎に疎開した少年(役名なし)は、
預かり先である一人暮らしの老婆が病死した上に火事で家が消失したことで、
身寄りをなくし、一人で旅に出ることになってしまう。

行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、
彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける。

【感想】
2019年のトロント国際映画祭で、満席だったプレス向けの試写で、
途中退場者が続出したという映画。
「いや、どんなだし」って思って観てみたら、
「ああ、わかる。。。」と(笑)

『幽遊白書』で、“黒の章”っていうビデオテープがあるの覚えてる人いるかな。
人間のおぞましい部分のみを収録して、
仙水の人格が変わってしまうほどの破壊力があるんだけど、
多分あのビデオが実在したらこんな感じなのかもなあ
と思うシーンが多々あって。。。

主人公がいろんなところを転々としながら
家に戻るまでを描いているのだけど、
出会う人出会う人みんな差別的、排他的で、
性と暴力しか出てこないっていう。
もはやストーリーもあってないようなもの(笑)
なお、BGMも一切ないです(だから☆0)。

もともと原作となる小説があって、
その作者の体験もきっと入っているのだろうけど、
人ってここまで凶暴なのかって思う。

スプーンで目ん玉えぐり出される使用人とか、
性器に酒瓶を突っ込まれた挙句、
思いっきりそれを蹴られる娼婦とか、
何の映画だよ状態。

子供のときからあんな境遇を目の当たりにしたら
人格歪むだろうなってシーンのオンパレードだった。

しかも、そんなのが3時間近く続くという
観ているだけで体力が削られる映画だったわ。

主人公の設定としてホロコーストから逃れたとあるので、
戦争の惨さを伝える映画なのかなと思いきや、
ただのバイオレンス映画だった印象(笑)

目を背けたくなるようなリアルさは見ごたえあるし、
主人公の少年はまだ10歳ぐらいの子供なのに、
性的な扱いを受けるところも描き切るのは
洋画ならではな気もするけど、
これは観る人を選ぶかと。

ちなみに、この少年はもともと俳優ではなく、
今作がデビュー作とのこと。
人生一気に変わりそうwww

映画『異端の鳥』公式サイト|10月9日(金) TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー

発禁の書、半世紀を経て奇跡の映画化 戦争と人間の本質に迫る傑作!

映画『異端の鳥』公式サイト

 

笑いよりも青春系だった『とんかつDJアゲ太郎』

2020年10月31日 00時15分35秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:ワーナー・ブラザース映画

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:108/156
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

【あらすじ】
渋谷の円山町にあるとんかつ屋3代目の跡取り息子・アゲ太郎(北村匠海)。
彼は一目惚れした苑子(山本舞香)の心を射止めるため、DJになることを決意。

とんかつもフロアもアゲられる男「とんかつDJ」を目指すため、
いい加減な性格のDJオイリー(伊勢谷友介)に弟子入りしたり、
大人気DJの屋敷(伊藤健太郎)を勝手にライバル視したりと、
勢いと勘違いで突き進んでいく。

果たして、「とんかつDJ」として頂点に立ち、
苑子のハートをつかむことはできるのか。

ジューシーなとんかつを揚げる音とフロアを賑わすビートが見事に融合した
前人未到の満福絶倒コメディがここに爆誕!

【感想】
公開前からお騒がせしている映画だけど、
無事に公開できてよかったなー。
ある意味注目が集まっているし、
キャストも豪華なんだけど、
初日の今日はあんまり人が入っていなかった。。。
明日以降、お客さんたくさん入って欲しいね。

僕は舞台挨拶中継付きの回を観たんだけど、
下手したらこれ本編よりも面白いんじゃないかってぐらい笑えた(笑)
伊藤健太郎の代わりに、急遽ピンチヒッターとして
加藤諒が舞台挨拶に来てたんだけど、いやもう彼すごかったよ。
完全に場を支配してた。
ずっと「俺のターン!」ばりの存在感。
圧がすごい。
ああいう性格、うらやましいわ。
心が強そうだし、現場にいたら楽しいと思う(笑)

そんな彼がいたから、山本舞香の冷めたリアクションも逆に面白くて。
この2人、属性は違うけどマイペースなところがツボる(笑)

さて、肝心の本編なんだけど、
爆笑系かと思いきや、実はそうでもない。
コメディではあるものの、
『翔んで埼玉』のようなバカっぽさはあんまりなくて、
どちらかというと『ウォーターボーイズ』に近い感じだったかな。

原作の漫画を読んでいないから、
そっちがどんな感じなのかはわからないけど、
とんかつDJを目指し、頼れる存在を見つけて練習し
、失敗を経て、最後にドカンと打ち上げる流れは、
まさに『ウォーターボーイズ』や『チア☆ダン』に通ずるものを感じたなー。

もちろん、あそこまでガチ感はないけど、
そういう青春系の映画とおバカ要素をほどよく混ぜたような雰囲気。
それでいて、とんかつとDJに共通点を見出すという設定が秀逸だから、
考えた人マジで天才だなって。
まあ、もっと笑うものかと思っていた分、
やや想定違いっていう印象は否定しないけど(笑)

正直、前半は笑いのツボがわからず、
ちょっと退屈してた部分もあるんだけど、
ラストのDJシーンは流れている曲も
聴いたことがあるものが多かったってのもあって、
興奮すると同時にちょっと感動もした。

あと、今回はフワちゃんやDJ KOOも出ているから、
知っていればより笑えるだろうなって思うんだけど、
この作品に限らず、
けっこう邦画のコメディってそういう"内輪ネタ"をよく見かける気もする。
洋画もたまにあるけど、そこまで多くはないかも?
だから、国境を越えても笑えたりするんだけど。

しかし、やっぱりね、
この映画を観て一番思うのは、「とんかつ食べたい」だね。
あのジューシーな衣に包まれた分厚いお肉が食欲をそそる。。。
この映画観た後は、とんかつ屋さんに行きたくなるからそのつもりで(笑)

そのとんかつの監修がリンガーハットってのも意外だけど、
あそことんかつ屋もやってるんだねw

映画『とんかつDJアゲ太郎』オフィシャルサイト| 大ヒット上映中!

大ヒット上映中! 映画『とんかつDJアゲ太郎』オフィシャルサイト。みんなでノッて、アガって、大爆笑!満腹絶倒コメディ、ここに爆誕!

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