Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

後見人ビジネスを軸にした予測不可能なサスペンスが秀逸だった『パーフェクト・ケア』

2021年12月11日 20時46分57秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:20/262
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★★

【要素】
サスペンス
後見人ビジネス
野心家すぎる女性

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)は、
判断力の衰えた高齢者を守り、
ケアすることが仕事だ。
常にたくさんの顧客を抱え、
裁判所からの信頼も厚いマーラだが、
実は医師やケアホームと結託し、
高齢者たちから資産を搾り取る悪徳後見人だった。

パートナーのフラン(エイザ・ゴンザレス)と共に、
すべては順風満帆に思えたが、
新たに獲物として狙いを定めた
資産家の老女ジェニファー(ダイアン・ウィースト)をめぐり、
次々と不穏な出来事が発生し始める。
身寄りのないはずのジェニファーの背後には、
なぜかロシアン・マフィア(ピーター・ディンクレイジ)の影が……。

迫りくる生命の危機、
まさに絶体絶命、
マーラの運命は果たして――!?

【感想】
これは想定外に面白い映画だった!
アマプラとかでも配信してるけど、
3週間限定で劇場公開もしてるから、
ぜひ環境が整った映画館で観て欲しい。
ジェットコースターみたいな展開に見入っちゃうから。

マーラのやってることはかなり悪どい。
金のある老人を見つけては、
医師に誇張した診断書を書かせて、
裁判所で後見人の認定を受ける。
それで施設に放り込んだら、
その老人たちの資産はまるっといただくと。
裁判は老人本人も家族もいないのだけど、
そんな簡単に後見人になれるものなのか、、、
とは思うけど(笑)

そんな感じで目をつけたジェニファーが、
実はメチャクチャやべぇやつで、
マーラたちが危機に陥るって流れ。
一体ジェニファーは何者なのか、
マーラたちの運命はどうなるのか、
そして迎える衝撃の結末など、
いろいろまさかすぎる展開で、
テンポよく話が進んでいくから、
すごく楽しめた。

最初は悪どいことしてるマーラたちに
天罰が下ればいいって思ってたんだけど、
マーラのキャラがまた濃くてね、
だんだん惹かれていっちゃうんだよ。
ロシアン・マフィアに対して怯むどころか、
まったく恐れることなくズケズケと
自らの主張を押し通そうとする肝の据わりっぷり。
「アネさん!」と慕いたくなる。

それもこれも、彼女には大金持ちになりたいという強い野心があるから。
この国(アメリカ)で真面目に働けば成功すると信じていた彼女だけど、
それは幻想だと知り、
自分は奪う側にまわることを決意。
強い野心や情熱の前では、
命の危険なんて鼻くそみたいなものなのかもしれない。

ラストもサッパリしたいい終わり方。
野心家だろうが、成功者だろうが、
結局は、、、ってね。
これは続編か前日譚の物語あったら観たいなー。
それぐらいストーリーとキャラクターが魅力的だった。

ちなみに、医師役で出てたアリシア・ウィット、
綺麗な女優さんだけど、
まさかの『デューン/砂の惑星』(1984)で、
アリア(ポールの妹)を演じてた子役ちゃんなんだよね(笑)

映画『パーフェクト・ケア』公式サイト

『ゴーン・ガール』ロザムンド・パイク あらたなる最高傑作の誕生!! 100%共感不能! なのに爽快! 新感覚クライムサスペンス

映画『パーフェクト・ケア』公式サイト

 

人の祝日をメチャクチャにして「あとよろしく」だった『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』

2021年12月11日 13時00分45秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:12/20
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【要素】
ディズニー
ストップモーション・アニメーション
ホラーテイスト
ファンタジー
ハロウィン
クリスマス

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
ハロウィン・タウンのカボチャ大王、ジャック・スケリントンは、
来る日も来る日もハロウィンの準備に明け暮れ、
怖がらせる仕事にすっかり飽きてしまっていた。

そんなある日、ジャックは迷い込んだ森の中で
クリスマスツリー型のドアを発見。
くぐり抜けるとそこは、
白い雪と可愛いデコレーションに包まれた街、
クリスマス・タウンだった。

初めて見る光景に魅せられたジャックは、
自らクリスマスを再現しようと研究を開始するが―。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1993年のアメリカ映画。

『キングダム ハーツ』(2002)でプレイはしたけど、
映画は初めて。
むしろ、『キングダム ハーツ』の再現度が高すぎるなと、
あのゲームを改めて再評価したくなるほど。
ハロウィンとクリスマス、両方のイベントを堪能できる、
まさにシーズンを代表する世界観だと思った。
東京ディズニーランドのホーンテッドマンションが期間限定で、
この作品とコラボする意味がようやくわかった。

1993年の時点でこのドールの柔らかな動きはすごい!
顔の表情からドロドロしたクリーチャーの粘液の動きまで、
細かいところまで表現できていて。
あの活き活きとしたキャラクターたちは、
今観てもチープ感なく、
普通に楽しめる作りになっている。

ストーリーも汎用性がある教訓というか、
他のことにも当てはまりそうで共感しやすい。
ハロウィンで人を脅かすことに飽きたジャックが、
隣の芝生は青く見えるじゃないけど、
クリスマスにうつつを抜かして、
自分が本来やるべきことを見失ってしまうのは、
現実世界でも同様のことを経験している人は多そう。

最後はハッピーエンドにはなるけれど、
ジャックはだいぶ自分勝手な印象を受ける。
クリスマスを乗っ取り、
散々メチャクチャにして、
「やってしまった。。。僕はすべてを失った。。。」
とちょっぴり後悔しつつも、
「やっぱり僕はハロウィンだよね!」つって、
台無しにされたクリスマスの後始末はサンタさんがやるっていう。
いや、そこはおまえも手伝えよとは思ったけど(笑)
逆に、誘拐されてブギーに殺されそうになった挙句、
クリスマスの後始末をしなくてはならないサンタさんの
踏んだり蹴ったり感がかわいそう(笑)

ハロウィンとクリスマスには観たくなる1作だねー。

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作