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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

スパイ映画というより戦争映画。過去作と比べるとちょっと派手さには欠ける『キングスマン:ファースト・エージェント』

2021年12月24日 21時40分32秒 | 映画

【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:59/269
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【要素】
アクション
スパイ映画
戦争映画
テーラー

【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
 マーク・ミラー&デイヴ・ギボンズ『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』

・映画
 『キングスマン』(2015)
 『キングスマン:ザ・ゴールデン・サークル』(2017)

【あらすじ】
1914年。
世界大戦を密かに操る謎の狂団に、
英国貴族のオックスフォード公(レイフ・ファインズ)と
息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)が立ち向かう。
人類破滅へのタイムリミットが迫る中、
彼らは仲間たちと共に戦争を止めることができるのか?

歴史の裏に隠されたキングスマン誕生秘話を描く、
超過激スパイ・アクションシリーズ待望の最新作。
最も過激なファースト・ミッションが始まる!

【感想】
今年最後のハリウッド超大作映画。
散々公開が延期されて、
しかもこのシリーズ、
メチャクチャ好きだから期待値爆上がりしてたんだけど、、、
個人的には「あれれ?」って(笑)

キングスマン誕生の物語を描いた作品だけど、
スパイ感はかなり薄く、
どちらかというと戦争映画寄り。
第一次世界大戦を舞台にしてるから、
それはそうなんだけど。
あ、なのでその知識があった方が、
理解はスムーズに進むかも。

でも、このシリーズって、
スパイを主軸に、
秘密道具に中二心をくすぐられ、
独特なカメラワークのバトルアクションに興奮し、
テンポよく進む感じが醍醐味だと思うんだよね。
なのに、本作ではそのどれもがなくて(笑)
時代設定的に、
これまでのようにはいかないのかもしれないけど、
そこが期待外れだったかなあ。
スピード感ある展開とは程遠く、
特に前半はけっこう退屈だと感じてしまった。。。

そんな中でも、
ラスプーチンが踊りながら戦うシーンは、
人間離れした動きがかっこよかったし、
キングスマンが誕生する瞬間にエモさはあった。
また、父が子から勇敢さを学ぶという姿勢も、
通常とは逆の流れで印象的ではある。
ただやっぱり、過去作品と比べると地味かなあ(笑)

そろそろ『3』の撮影も始まるようだけど、
今回の続きもありそうなんだよね。
過去と現代の2軸で展開していくのだろうか。

そういえば、レイフ・ファインズって『007』にも出てるのよ。
まさかのスパイ映画の代表作で2作品かぶるとは。

あと、ラスプーチンを演じたリス・エヴァンスにも注目したい。
彼、『ノッティング・ヒルの恋人』(1999)で、
タッカー(ヒュー・グラント)の同居人スパイクを演じていたんだけど、
あの天然キャラとは全然違う役どころが面白いから。


壮大で感動的なのに複雑すぎてイマイチ乗り切れない『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』

2021年12月24日 12時43分49秒 | 映画

【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:149/268
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【要素】
アニメ
SF
巨大ロボット

【元になった出来事や原作・過去作など】
・テレビアニメ
 『交響詩篇エウレカセブン』(2005)
 『エウレカセブンAO』(2012)

・映画
 『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』(2009)
 『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』(2017)
 『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』(2018)

その他、漫画、ゲームなどなど。

【あらすじ】
エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。
その崩壊と共に、
仮想世界の人々がこの地球に姿を現して10年が経過した。
この“大融合”の結果、
仮想世界の人類は「グリーンアース」を、
旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、
水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。
そして、グリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、
自分たちの尊厳を守るため、
仲間と共に決起し、
大規模なテロ計画をついに実行へと移す。

混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、
国連の独立師団無任所部隊A.C.I.D.(アシッド)の上級戦闘員となっていた。
この世界を平和に保つために生きる。
それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。

そんなエウレカに、
スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、
少女アイリスを保護する命令が下る。
最初は対立するばかりだった2人は、
孤独な逃避行を通じて、
次第に互いのことを理解していく。
そして世界が危機に直面したとき、
エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。
「アイリスとこの世界を守りたい」。
エウレカの願いの果てに待つ未来とは――。

【感想】
と、とても複雑な内容だった。。。

この『エウレカセブン』はいろんなメディアで展開しているんだけど、
時系列や内容は様々。
大元は2005年に放送されたテレビアニメ版だけど、
それとこの『ハイエボリューション』は内容がまったく異なる。

かつてテレビアニメ版を観ずに、
『ハイエボ』の『1』と『ANEMONE』を観ちゃったもんだから、
何もわからかったんだよね。。。
今回、テレビアニメ版の1期を全部観てから映画に臨んだけど、、、
やっぱりよくわからなかった(笑)
すべてのユニバースが1つに集約されているせいか、
他の作品群も観ないと完璧には理解できないかも。

このエウレカは何?
デューイって何であんな超人的な力があるの?
レントンって何で死んでるんだっけ?
などなど、疑問しかない。
観終わってから、あれこれ調べまくったわ(笑)

そのせいか、全体的に壮大で感動的っていうのは伝わってくるのに、
イマイチピンとこなかったのはその複雑さのせいだと思う。

とはいえ、今回の映画では、
大人に成長したエウレカを観れたことが何よりも感慨深い。
テレビアニメ版では守られる立場だった彼女が、
今度は彼女が誰かを守る立場にあるというのが、
一番の成長ポイントだと思う。

あと、他の作品の要素を取り入れているのは、
その作品のファンからしたらニヤリと思うかも。
アイリスを連れているエウレカの姿は、
『レオン』(1994)の原型とも言われる『グロリア』(1980)のようだったし、
『ターミネーター2』(1991)のラストまんまのようなシーンも(笑)
アイリスの表情はジブリ作品っぽさもあったし。

また、前作の『ANEMONE』から感じていたけど、
全体的に『エヴァ』っぽさが強い。
ニルヴァーシュの形状やキャラクターの雰囲気、
発するセリフなど、
『エウレカ』のテレビアニメ版以上に
『エヴァ』を彷彿とさせるところが多かった。
冒頭のニルヴァーシュZと巨大赤色移動体の戦いなんて、
まるでエヴァ初号機 VS 使徒みたいだった(笑)

まあ、一通り内容を知ってたから楽しめはしたけど、
この映画、初見では絶対にオススメできない(笑)
この世界観をすべて理解できたら、
また感じ方は変わるかもしれないけど。

それにしても、ポスターのエウレカが男前すぎて、
最初エウレカだと思わなかったな(笑)