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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ストーリーの起伏は少ないけどやたらとキスが生々しい"花束みたいな恋"だった『明け方の若者たち』

2021年12月31日 17時17分49秒 | 映画

【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:242/285
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【要素】
ラブストーリー
ヒューマンドラマ
花束みたいな恋をした

【元になった出来事や原作・過去作など】
・小説
 カツセマサヒコ『明け方の若者たち』(2020)

【あらすじ】
東京・明大前で開かれた学生最後の退屈な飲み会。
そこで出会った<彼女(黒島結菜)>に、一瞬で恋をした。

下北沢のスズナリで観た舞台、
高円寺で一人暮らしを始めた日、
フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり…。

世界が<彼女>で満たされる一方で、
社会人になった<僕(北村匠海)>は、
"こんなハズじゃなかった人生"に打ちのめされていく。
息の詰まる会社、
夢見た未来とは異なる現実。
夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、
救いだったあの頃。

でも、僕は最初からわかっていた。
いつか、この時間に終わりがくることを…。

【感想】
2021年最後の映画。
今年の映画締め。
あんまり締まらなかったけど(笑)
ちなみに、原作小説は未読です。

◆花束みたいな、、、恋、、、をした、、、?

スタートは明大前。
偶然飲み会で同席した人に一目惚れ。
サブカルの話なんかしちゃったりして。
そこから始まる幸せな日々。
全体的に『花束みたいな恋をした』を彷彿とさせる物語。

◆果てしなく感じる他人ののろけ

全体の3/4ぐらいは、
僕と彼女ののろけ話。
ちょっと長い。
他人ののろけほど退屈なものはないけれど、
それが延々と続いていくのはちょっと辛かった。

あと、ストーリーの起伏はないのに、
やたらとキスシーンが生々しく、長い。
その割には不自然すぎるベッドシーン(笑)
あのぎこちなさはあえてかな、、、?
それでも飽きずに観れたのは、
「いつこれが壊れるんだろう」という期待から。

◆まさかすぎる破局の設定

意外な設定で訪れた終わり。
初めからわかっていたことだし、
それを知った上での付き合いだったから、
自業自得だよねとしか言いようがないんだけど。
とはいえ、登場人物は20代前半。
もし同じ年頃の自分だったら、
やっぱりびっくりしただろう。
でも、30代半ばも過ぎた年齢からしたら、
「まあ、そういうこともあるよね」って思っちゃった(笑)

◆若者向け、もしくは若い頃を思い出したい人向けの映画

原作者が自分と歳が近いこともあってか、
飲み会の雰囲気や、
若い頃に考えていたことなど、
共感できる部分は多かった。
物語冒頭で、
内定者飲み会みたいなのがあるんだけど、
"電気を通したような広告代理店"の内定者の女の子が、
自分の名刺を持っていたところとか、
「ああ、こういうやついたな」って思ったし(笑)

すごくドラマチックだったり、
ロマンチックな話かと言えば、
そういうのではない。
20代で誰もが感じたようなもどかしさとか、
自分は何にでもなれる気がする感とか、
そういう若い頃あるあるがベース。
そこに、ちょっと訳アリの女の子に引っ掛かって、
勝手に好きになって、
勝手にメンヘラになった<僕>の
“日記”っていう感じがする映画かなあ。

◆そんなわけで

同じような雰囲気の映画だったら、
秀逸なセリフに溢れている
『花束みたいな恋をした』の方が断然面白いとは思う。
この映画は、
恋愛よりも、
自分の人生の振り返り的な側面もあるから、
友達の話として聞くならいいけど、
映画として観ると、
イマイチハマりきれない(笑)


これぞ中国と香港が本気で放つドッカンバトル!『レイジング・ファイア』

2021年12月31日 16時01分37秒 | 映画

【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:21/284
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【要素】
アクション
刑事
銃撃戦
カーチェイス

【元になった出来事や原作・過去作など】
・なし

【あらすじ】
正義感あふれる警察官チョン(ドニー・イェン)は、
麻薬組織の壊滅作戦中に、
謎の仮面をかぶった集団に仲間を殺されてしまう。

やがてチョンは、
事件の黒幕が3年前に警察組織にハメられ、
投獄された元同僚のンゴウ(ニコラス・ツェー)であることを知る。

チョンは自身にとって弟子のような存在だったンゴウと、
激しい攻防を繰り広げるが……。

【感想】
中国の資本力と香港のカンフーが織り成す
破壊力満点のアクション映画だった!

2021年が始まって2番目に観た映画と、
2021年ラスト前の映画が、
共にドニー・イェン主演の作品ということに
運命を感じる今日この頃(笑)

◆ドニー・イェンだけ動きが違う

話としては刑事モノで、
警察組織にハメられたンゴウの復讐と、
それを阻止しようとするチョンによる対立がメイン。

圧巻の近接戦がウリの映画なんだけど、
やっぱりチョンを演じたドニー・イェンは
もう動きのキレが違う!
『イップ・マン』のように
かっちり型のある動きとは異なるけど、
殴る蹴るだけでなく、
銃やナイフ、棒術まで駆使した
ラストのンゴウとの一騎討ちは、
興奮以外の感情がないぐらいものすごかった。

本人が俳優であると同時に
武術家であるからこそ成せる業だと思うけど、
これは世界が追いつかないわ、、、!

◆ハリウッドもびっくりのカーチェイス

後半のカーチェイスも
『ワイルド・スピード』かってぐらいのド迫力。
ハリウッドのように広い道を走るのではなく、
比較的狭く、
人通りも多い繁華街をビュンビュン走り抜ける!
エンドクレジットでメイキングが少し映されるんだけど、
セットとCGで再現されているようで、
中国映画の資本力の大きさを痛感する。
特に、バイクに乗ったンゴウと車に乗ったチョンが、
並走しながら格闘するシーンなんか、
「人間じゃねぇなコイツら。。。」と思うほど。

◆ンゴウの悲しき運命

ンゴウたちは警察組織にハメられて、
刑務所に入れられてしまい、
人生が狂ってしまった可哀想な設定。
とはいえ、事件関係者を拷問する上で殺してしまったら、
そりゃあハメられたも何も、
殺人はダメだろうと思ったので、
そこはあまり感情移入できず(笑)

ただ、元々チョンとは兄弟のように仲がよかったので、
そんな2人が死闘を繰り広げているのは、
チョンの立場に立つと悲しいかなとは思う。
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)の
オビ=ワンとアナキンみたい。

ちなみに、ンゴウを演じたニコラス・ツェーの父であるパトリック・ツェーは、
『少林サッカー』(2001)は敵チームの監督役だった人(笑)

◆そんなわけで

中国映画もアクションがずば抜けてる作品が多い。
韓国映画同様、
振り切ってるところがあるから、
観ていて夢を感じる。
なので、本作もアクション映画好きにはたまらないはず、、、!