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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

設定はよかったのにすべてが中途半端でお笑い要素もダダ滑りだった『大怪獣のあとしまつ』

2022年02月05日 23時05分24秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:22/22
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★☆☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【ジャンル】
コメディ
SF
特撮
大怪獣

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
人類を未曽有の恐怖に陥れた大怪獣が、
ある日突然、死んだ。
国民は歓喜に沸き、
政府は怪獣の死体に「希望」と名付けるなど、
国全体が安堵に浸る一方で、
河川の上に横たわる巨大な死体は、
腐敗による体温上昇で徐々に膨張が進み、
ガス爆発の危機が迫っていることが判明。

大怪獣の死体が爆発し、
漏れ出したガスによって周囲が汚染される事態になれば、
国民は混乱し、
国家崩壊にもつながりかねない。
終焉へのカウントダウンは始まった。
しかし、首相や大臣らは
「大怪獣の死体処理」という前代未聞の難問を前に、
不毛な議論を重ね右往左往を繰り返すばかり…。

絶望的な時間との闘いの中、
国民の運命を懸けて死体処理という
極秘ミッションを任されたのは、
数年前に突然姿を消した過去をもつ
首相直轄組織・特務隊の隊員である
帯刀アラタ(山田涼介)。
そして、この死体処理ミッションには
環境大臣の秘書官として、
アラタの元恋人である
雨音ユキノ(土屋太鳳)も関わっていた。

果たして、アラタは爆発を阻止し、
大怪獣の死体をあとしまつできるのか!?
そして、彼に託された本当の〈使命〉とは一体―!?

【感想】
ものすごい酷評を受けている“ある意味”話題の映画。
期待値を最低レベルにしてから観たので、個人的には酷評までとはいかないまでも、、、まあ低評価なのはわかる。。。
山田クンのファンでもない限りは観なくてもいいかも(笑)

◆何を楽しむものなのかがわからない

誰もが知る“巨大怪獣”の、
誰も知らない“死んだ後”の物語ってことで、
大怪獣の死体をどう処理するのかってのが、
この映画の題材。

なんだけど、
アラタたち実働部隊の
勇気ある行動を楽しむものなのか、
国のお偉いさん方のつまらない
責任のなすりつけ合いを楽しむものなのか、
どっちつかずな印象。

特撮映画として捉えるべきなのか、
コメディとして捉えるべきなのか、
まあ実際はそのミックスジャンルではあるものの、
どちらも中途半端すぎたのがよくなかったかなあ。

◆ダダ滑りなお笑い要素

これはかなり主観によるので、
人によっては面白く感じる人もいるのかもしれないけど、、、
僕はまったく笑えず。。。

特に、国のお偉いさん方のやり取りがヒドイ(笑)
ちょいちょい入れ込んでくるギャグは
何がおかしいのかわからず、
国防大臣(岩松了)は無駄に下ネタを多用していて、
観ているこっちが恥ずかしくなるぐらいの寒さ。
これ、日常生活における
内輪での話なら笑えるかもしれないけど、
外から見たらマジで面白くない。

もしこれが洋画だったら、
もっとテンポよく、
ぶっ飛んだ形にして、
外人のオーバーリアクションもあって、
笑えたかもしれないなあなんて思ったり。

そういえば、『シン・ゴジラ』(2016)にも
お偉いさんたちのすったもんだがあったけど、
あれを面白くやろうとして、
やりきれなかった感じかな。

言語の壁を超えて笑わせてくる
マーベルの秀逸さを痛感します(笑)

◆まさかの終わり方

ラストは、、、もう、、、ね。。。
「え?」って。

もしかしたら、この映画は低評価すぎるがゆえに、
逆に話題にしようとする
計算し尽くされたものなのかもしれない。。。

◆そんなわけで

題材はすごくよかったんだけどなー。
『シン・ウルトラマン』のスピンオフで、
科学特捜隊が大怪獣の事後処理を行う話とかにした方が
もっと面白くなりそう。
怖いモノ見たさで行くなら止めはしないけど、
これより観て欲しい作品は他にある(笑)

ただ、映画としてはイマイチだとしても、
ある意味話題になるという点では、
これはこれでアリなのかもと思ったりする。

 

故ハロルド・ライミスへの愛を感じると共に、まさかの孫悟飯要素も入ったエモさ爆発の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

2022年02月05日 00時54分19秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:4/21
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★

【ジャンル】
アクション
コメディ
ジュブナイル

【原作・過去作、元になった出来事】
・映画
 『ゴーストバスターズ』(1984)
 『ゴーストバスターズ2』(1989)
 『ゴーストバスタース』(2016)

【あらすじ】
30年間にわたり、原因不明の地震が頻発する田舎町。
そこで暮らし始めたフィービー(マッケナ・グレイス)は、
祖父が遺した古びた屋敷で見たこともないハイテク装備の数々と、
〈ECTO-1〉と書かれた改造車を発見する。
科学者だった祖父イゴン・スペングラー(ハロルド・ライミス)は
〈ゴーストバスターズ〉の一員で、
30年前にニューヨークを襲ったゴーストたちを
この町に封印していた。

地震の原因がゴーストの仕業だと突き止めたフィービー。
「なぜこんな場所に封印を?
 おじいちゃんが死んだとき一体なにが?」
祖父がこの町に隠した秘密に迫ろうとしたそのとき、
ゴーストたちの封印が解かれ、
町中に溢れかえる。

今、ゴーストたちの復讐劇が始まる――。

【感想】
『ゴーストバスターズ』シリーズ第4作目。
お話としては、『1』と『2』の続きで、
2016年版はなかったことに(笑)
1作目から37年、
前作からも32年経ってからの続編だけど、
いやー、これもう過去作を観た人にはうれしい内容だったね。
しかも、『1』と『2』の監督だった
アイヴァン・ライトマンの息子、
ジェイソン・ライトマンが監督を務めるという運命っぷり。

◆故ハロルド・ライミスへの愛に溢れたストーリー

『ゴーストバスターズ』と言えば、
ピーター・ベルクマン(ビル・マーレイ)が主人公の映画。
むしろ、彼ばかり目立っていて、
他の3人の印象は少し薄いぐらい。
とはいえ、ハロルド・ライミスが演じた
イゴンはメカニック担当で、
唯一のメガネキャラだったので、
覚えている人も多いかも。

そんな彼を物語の中心に添えたのが本作。
ハロルド・ライミスは『1』と『2』の脚本も担当していたけれど、
残念ながら病気のため2014年に死去。
今回の物語でも亡くなる設定のため、
その孫であるフィービーが主人公だ。
ずっとピーターでやってきた流れを、
イゴンおよびその孫に焦点を当てたのが、
本作の一番の特徴。

これが想像してた以上によかったのよ!
最近はあまり観ないけど、
昔の洋画って少年少女が冒険などを経て
大人へと成長していく「ジュブナイル映画」がよくあったよね。
『スタンド・バイ・ミー』とか
『ネバーエンディング・ストーリー』とか。
この映画もまさにそんな感じで。
科学オタクで、コミュ障で、
友達もできずに孤独だったフィービー。
ずっと変人と言われ続けてきた祖父が、
自分と同じ科学を愛する人で、
実はゴーストバスターズの一員で、
多くの人命を救っていたということを知って。
祖父の意志を継いで、
町を襲うゴーストたちを退治する決意をするっていう、
感動と冒険の物語。
これはやっぱり、
科学好きだったイゴンのキャラクターがあったからこそ、
実現できる内容だよねって感じる。

正直、序盤はストーリー上の動きがほとんどなくて
退屈な部分もあるんだけど、
後半からの怒涛の展開はものすごく楽しめた。

ちなみに、『1』、『2』に続くストーリーではあるものの、
『1』しか関わってこないので、
あらかじめ予習するならその1本だけで十分かと。

◆かわいいかわいいマシュマロマン

『1』で有名なシーンと言えば、
ラストに出てくる巨大なマシュマロマン。
今回は、小さなマシュマロマンがたくさん出てくる。
これがもう最上級にかわいくて。。。
自分で焼かれに行ったり、
ミキサーに入ってグチャグチャになったり。
こうやって書くとスプラッター感あるけど、
実際はものすごくかわいいから!

◆まさかのドラゴンボール要素

ネタバレになるので書けないけど、
『ドラゴンボール』を読んだことある人ならわかるシーンが(笑)
途中からこの展開を予想できる人も少なくないだろうけどね、
感慨深い。

◆そんなわけで

変な話、ハロルド・ライミスが生きていたら、
こういう物語にはならなかったかもしれない。
それぐらい、彼の死が大きな影響を与えた映画だと思う。
序盤の地味さがちょっともったいないけど、
予習は1作目を観るだけで事足りるし、
37年にわたる歴史を強く感じられるのがエモいので、
個人的にはオススメしたい。