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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

韓国版『スピード』だった『ハード・ヒット 発信制限』

2022年02月25日 23時48分22秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:16/32
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【ジャンル】
スリラー
アクション

【原作・過去作、元になった出来事】
・映画
 『暴走車 ランナウェイ・カー』(2015)

【あらすじ】
銀行支店長として働くソンギュ(チョ・ウジン)は、
毎朝車で子どもたちを学校へ送り届けそのまま職場へと向かう。
それはいつもと変わらない、
当たり前の日常のはずだった。

しかし、1本の電話が彼の運命を一変させる。
運転中にかかってきたそれは
「発信番号表示制限電話(非通知電話)」。
声の主がソンギュに告げる。
「車から降りれば、仕掛けた爆弾が爆発するだろう」と。
タチの悪いイタズラだと電話を切ろうとするソンギュ。
そのとき、目の前で同僚の車が大爆発を起こす。

警察に助けを求めることも、
そして車を降りることも許されない絶体絶命の状況の中、
ソンギュの日常は制御不能の悪夢へと塗り替えられてゆくのだが…。

【感想】
本作は2015年のスペイン映画
『暴走車 ランナウェイ・カー』の韓国版リメイク。
オリジナル版も観たかったんだけど、
どこの配信サービスにもなく、
近くのTSUTAYAにもレンタルがないので、
泣く泣く断念。
ちなみに、リーアム・ニーソン主演でも
リメイク作品が制作中のよう。

◆既視感ある設定に某映画を思い出す

何者かによって爆弾が仕掛けられた自車に乗ったソンギュ。
車から降りたり、
犯人の言う通りにしないと爆発すると。
あれ、どこかで見たような設定。
そう、『スピード』(1994)ですね。
若き日のキアヌ・リーヴスと
サンドラ・ブロックが出ていた名作。
あれは、時速80kmを下回ると爆発するという設定だったけど、
本作では速度の規定はない。
その代わり、今回の爆弾は重さを感知するようで。
一度作動した後は、
一定の重量をかけ続けないと爆発してしまう。
なので、降りたら即アウト。

◆ハリウッドに負けないカーアクションはさすが

その緊張と不安にまみれた設定を、
スピード感溢れるスリリングな展開に仕上げているのが、
韓国映画のいいところ。
韓国も国土が広いわけじゃないから、
日本のように都市部は狭い上に交通量が多い。
そんな中でおかまいなしに車を爆走させて、
ハリウッド並みのカーアクションを披露してるのはさすが。
その映像だけで、
見映えがメチャクチャよくなるよ。

ド派手なアクションの中で、
爆弾に対する恐怖、
すぐに金を集めなければならない焦り、
同乗している子供たちへの心配、
真実を知ったときの後悔など、
あらゆる負の感情が押し寄せてくるのがこの映画の見どころかと。

◆ラストは好みが分かれそう

全体的にスリルと興奮を味わえる内容ではあるけど、
ラストが近づくにつれ、
個人的にはちょっと「あれ?」と思い始めて(笑)
犯人を捕まえてチャンチャン的な終わりを期待したんだけど、
今回の事件の発端はソンギュの過去の過ち。
そこに気づいてから、
ヒューマンドラマというか、
家族を想うハートウォーミングな雰囲気が出てきて。
感動的な要素ではあるものの、
これまでのスリルと興奮が一気に冷めてしまった。
作品のベクトルの向く方に、
自分の気持ちは向かなかったんだよね。

◆そんなわけで

設定は面白かったし、
アクションもすごかったけど、
ラストがうまく噛み切れなかった、
そんな印象の映画だったかな。

そういえば、
最初に「外部に連絡したら爆発させる」
と犯人は言ってたけど、
ソンギュは事前確認なしに外部に電話してたから、
あれはよかったんだろうかって思った。
まあ、連絡しないと金も用意できないんだけど(笑)