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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

メインの2人よりもサブの2人の方がいいキャラだった『ファイトソング』

2022年03月16日 01時18分00秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位:1/2👑
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
ラブストーリー

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
空手の日本代表を目指すも、
突然遭った交通事故によってその夢を絶たれてしまった木皿花枝(清原果耶)。
すべてを失い、
人生どん底・・・無気力でぐだぐだした毎日を送っていたが、
幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨)が経営するハウスクリーニングで
バイトとして働くことに。

そんなある日、
かつて1曲だけヒットを出したが、
今や落ちぶれたミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)の家に
客先として訪問することになる。
芦田は事務所から、
残り2ヶ月でヒット曲を出さなければクビだと宣告され、
窮地に立たされていた。

今まで空手一筋で恋もしたことがなかった花枝と、
「人の心が分からないから良い曲が書けない」
と追い込まれている芦田。
そんな崖っぷちの2人がひょんなことから出会いを果たし…。

【感想】
今季観たドラマの中で、
一番ど直球なラブストーリーだったと思う。

◆恋愛下手というよりただのコミュ障だったメイン2人

事故で空手の道をあきらめた花枝と
一発屋ミュージシャンの芦田。
組み合わせのありえなさがドラマっぽくていいんだけど、
芦田が恋愛下手というか、
人との距離感が謎すぎるんだよね(笑)
彼はホームクリーニングのスタッフとして来た花枝が、
かつて自分の作った歌のファンだと知って、
いきなり「付き合ってください」と申し出る。
偶然の出会いはまだいいとしても、
唐突すぎてまったくついていけなかった(笑)
『神様、もう少しだけ』(1998)のように、
絶大な人気を誇るミュージシャンと
そのファンの女の子っていうならまだわかるけどね。
普通だったら「え、キモ!こわーい」ってなりそうではある(笑)
でも、結局花枝も受け入れちゃうからなあ。
なんか、お互いに恋愛下手を通り越して、
何かコミュニケーションの取り方がおかしいなって思った。

◆いい味出してたサブの2人

そんな花枝と共に施設で育った慎吾と凛(藤原さくら)。
慎吾は花枝に密かに想いを寄せ、
凛は慎吾に想いを寄せる。
この近場での気持ちの矢印の合致しなさが、
まさにトレンディドラマっぽくて懐かしい感じがした。
結局、慎吾は芦田に対してライバル心を出しつつも、
最後は2人を見守るし、
そんな慎吾が花枝に対する気持ちをだだ漏らしているのを、
複雑な想いを抱えながらも見守る凛。
このサブ2人の健気さはよかったね。

よかったんだけど、
2人ともいい子すぎる。
一昔前のドラマだったら、
もっとこう自分が自分がつって、
本当に相手が欲しいんだなっていう欲の強さを感じたんだけど、、、
そこは今回あんまり伝わってこなかった。
これまでの関係性が壊れることを恐れるがゆえだろうし、
それはすごくよくわかるんだけど、
ドラマならもっとバチバチしたところを観たかったり。

最後の凛のツンデレ感は
ドラマのキャラクターとしてはよかったけど。

◆耳が聞こえない意味がほとんどなかった

このドラマは歌をひとつのキーアイテムとしていて、
手術によって耳が聞こえなくなってしまう花枝にとっては、
その歌が聞けなくなる悲運を嘆くものだと思ってた。

ただ、実際には耳が聞こえなくとも、
(ドラマを観る限りでは)ほとんど日常に変化がなく、
「この設定、そんなに必要だったかな」と思っちゃった。
最近のドラマは悲しいお話を作らないからか、
全体的に障害によるマイナスがあまりなかったので、
あくまでも物語の起伏という意味で、
やや都合がよすぎるのではと感じた。

そういえば、必要だったのかなという点では、
あの芸人を目指していた2人、
本編にまったく絡んでこなかったな。。。
いる、、、のか、、、?(笑)

◆そんなわけで

流れとしてはど直球ラブストーリーではあったけど、
メイン2人の馴れ初めに感情移入できなかったことが
個人的にはけっこう大きく、
その上で展開の間延び感や
劇的に大きな問題もなく進む抑揚の少なさに、
物足りなさが残るドラマだったなという印象でした。

ムササビッ!



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