Metal.Hardcore & more
whispering gloom
BELL WITCH / Longing
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US発 Doom、BELL WITCH 。
2012年、6曲収録 1stアルバム。
バンド自らはサウンドを Doom とだけ称していますが、始終、沈み込む様な物悲しさに覆われた遅重サウンドは、もはや Funeral Doom と紹介しても差し支えないくらいの陰鬱サウンドです。。ひたすらに重心低く、ひたすらに暗く憂鬱な楽曲の上で爪弾かれるフレーズは、気を塞ぎさす程に物悲しく愁いを帯びたメロディアスさで、ゆったりと流れるテンポに身を委ねつつ聴いていますと、このメランコリーなメロディーがじわじわと内に沁みてくるのです。。。咆哮、グロウル、喚きヴォイスに優しくも妖しく、且つ、エモーショナルに歌い上げるパートを入れたボーカルは、楽曲のメランコリーさを更に推し上げ、より絶望感、悲愴感が増す、良い仕事をしています。
Drums&Vocals、Bass&Vocals の 二人組。
CD のクレジットには 2曲目にゲストボーカルが参加している以外は楽器等の記載はなく、ライブでもこの 二人体制で演奏している様ですので、本音源で聴けるギターな音は 6弦ベース?なのかなぁ。。
1曲目から約 20分の曲ですが聴き始めると周りの空気が変わる様で、でも、それでも聴いていて心地良く感じるのは、楽曲のメランコリーさに惹かれるからなのです。。じっくりと聴き浸りたい、実に聴き応えのある音源です。
本音源は bandcamp にて全曲試聴できます。
1stアルバムの 5曲目 「I WAIT」。
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Morgue of Saints / Sleep/Death
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カナダ発 Drone/Funeral Doom、Morgue of Saints 。
2012年にリリースされ、2013年にネットレーベルからもリリースされた、3曲収録音源。
ワンマンバンドです。
1曲目 「Sleep I」、3曲目 「Sleep II」 は 約 8分のバンドサウンドでのインスト曲で、共に荘厳でゴシックさのある広がりをみせる曲展開の楽曲で、特に 3曲目ではボーカルが入っていたら良い感じのフューネラルドゥームな曲になるのになぁ、と聴く度に思うほどで、聴きながら自分でロウグロウルヴォイスを乗せて聴いております。
2曲目 「Death」 はギターの音だけで淡々と繰り返されるアンビエントでドローンな 約 23分の曲。
以前に紹介 しました Negativeaidguerrilla Realm に近い雰囲気をもっていますが、こちらは完全にギター一本での淡々とした曲で、正直、夜に聴きますと一気に眠気がきます。。この陰気で暗く沈みこむ様な曲は、ボリュームを上げてコンポのスピーカーから聴くのも良いのですが、やはりヘッドフォンで聴き引きこもるのが、より良いのです。
レーベルからの試聴、ダウンロードはこちらより。
bandcamp でもチェック出来ます。
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Defeated
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フィンランド発 Sludge/Doom、Defeated 。
2011年、9曲収録、2CD アルバム。
10分前後、14分、17分、21分の長さの楽曲は、静のパートを挟みつつも遅く、重く、暗く展開し、バンドはワンマンながらも、なかなかに容赦のない Brutal Sludge/Doom サウンドで一貫しております。ダミーなグロウルボイスのボーカルも、なかなかの悪です。
影響を受けたバンドに Corrupted、Reverend Bizarre、Meshuggah の名前を挙げているのですが、その中でも特に Corrupted の中期~最近のサウンドからの影響が強く出たサウンドだと思います。。Corrupted を少しでも知っている、聴いたことがある、という人に、この Defeated を 「Corrupted の新しいボーカルでの新曲」 と紹介しても、すんなりいくだろうと思う程の Corrupted なスラッジ/ドゥームサウンドです。。
ただ、欲を言えば Defeated を聴いていると、もう少し踏み込んだ遅重さ、極悪さがあったらなぁ、と思うのも正直な感想です。Corrupted に似たサウンドなのは良いのですが、どうも そつ がなさ過ぎる様に感じるのです。はっきり言ってしまうと、まんま Corrupted に聴こえるところもあるので、こういうジャンルのサウンドだけに、あと更に少しでも一線を越える悪さ、危なさの様な要素があったらなぁ、と思うのです。
本作は www.mikseri.net/defeatedsludge/ にて試聴&フリーダウンロード出来ます。
何だかんだ言っておりますが、この Defeated、かなり気に入っております。
ヘッドフォンで聴いてもいいのですが、ボリュームを上げてコンポのスピーカーから聴くと、なかなかに低音が効いていて、より聴き浸れるのです。。Sludge/Doom 好きの方、そして特に Corrupted の様なサウンドが好きな方に、ぜひ一度耳にして欲しいサウンドです。
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Destroy Judas / Wake
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US発 Depressive Doom、Destroy Judas 。
2011年、4曲収録音源。
ドゥームメタル、ポストハードコア/スラッジが融合し、メロディアスでエモーショナル、そして壮大で深い広がりをみせる、激情轟音Depressive Doom サウンド。。。ミドルでゆったりと進む 18分、6分、10分、14分台の楽曲の中で、静、動の緩急がつき、じわじわ盛り上がる曲展開は、曲間をつなぐ海、波のSEとも相まって、何とも劇的で激情で、目を閉じて聴いていると想像の世界がどんどん広がっていく程、聴き浸らせ、惹き込むのです。。。咆哮ボイスがメインですが、時折歌い上げるパートも入ったボーカルは、バックのメロディアスさ、エモーショナルさをより浮かび上がらせ耳を惹く、なかなかブルタルで感情を叫び散らす良い仕事をしています。
本作はバンドの bandcampにて試聴&ダウンロード出来ます。
ポストハードコアな要素が強いとは思いますが、Destroy Judas を聴いていますと、以前に音源を紹介しています Mourning Beloveth の、特に 1st、2nd アルバムでのサウンドが頭を過ぎるのです。
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BOWEL
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US発 Sludge/Doom、BOWEL 。
■Vore (2011) / 4曲収録EP音源。
■Ploughers of Land and Sea (2006) / 4曲収録EP音源。
BOWEL のサウンドはどんな感じか? と訊かれたら、ハードコアバンドのビートダウンパートのみで構成された様な感じのスラッジ、と紹介しますかな。。バンドはサウンドを紹介するのに Sludge/Doom/Metal と記していますが、Doom というと少し違う印象の様な気がするのも正直な感想で、Doom というよりは Doomish な要素のあるサウンドだと思うのです。。2006年の音源は 2011年の音源と比べると、Doom で Metal な雰囲気は強く感じるのですが、やはりメタルサイドの Doom 好きの方よりはハードコアサイドの Sludge 好きの方の方が、よりお気に召すサウンドではないかと思います。
5~8分台の楽曲は重心の低い低速ミッドサウンドながらも展開は平坦ではなく緩急がついていて、そのミッドテンポからの更に落としてくる展開が、これまた実にかっこええのです。。やはり私はこの BOWEL を聴きますと、ビートダウンなハードコアが聴きたくなるのです。
残念ながらバンドは既に解散している様です。
上記の二枚の音源はリンクしましたバンドの bandcamp にて試聴&フリーダウンロード出来ます。
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The Ethereal / From Funeral Skies
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ベルギー発 Funeral Doom/Drone、The Ethereal 。
2005年、4曲収録 1stアルバム。
元々は 2002年に 3曲収録でリリースされていたものに 1曲追加にて 2005年に再リリース。
初めて The Ethereal の音源を耳にしたのは AudioStreet.net という、今でいう myspace の様な音楽サイトだったのですが、その、あまりの激遅重さ、曲の輪郭の掴めなさが、なかなか衝撃的だったのを今でも憶えています。。
低音が効き響きまくりで激スロウにズリ進む悪過ぎる曲展開、呪うかの様な、えげつないまでの極悪ロウグロウルボーカル。。それでいて楽曲には物悲しくもメロディアスなギターのフレーズが永遠なまでに繰り返され、鍵盤楽器にてシンプルながらも淡々と紡がれるメロディーもただただ悲愴的で、これらはあきらかに一線を越えた遅重でドローンなサウンドの中で、何とも耳を惹く、耳に残る要素となっているのです。
本作はリリースレーベルにより 試聴&フリーダウンロード 出来ます。
また、2008年の 3 way split音源 (The Ethereal 「Carving the Angel」)、
2010年の 1曲収録シングル音源 「Endlight」 もフリーでチェック出来ます。
ヘッドフォンで聴き浸りたいサウンドです。
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Worship / Terranean Wake
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ドイツ発 Funeral Doom、Worship 。
2012年、4曲入り 2ndアルバム。
■Last Tape Before Doomsday (1999)
■split 10ep with Stabat Mater (2002)
■split 7ep with Mournful Congregation (2002)
■Last CD Before Doomsday (2004)
■Dooom (2007)
前作から 5年となる本 2ndアルバムですが、激遅重は勿論のこと、ギターの物悲しげでメロディアスなフレーズなどは、実に Worship らしい、らしさが出ていて、聴いていると気が内へ内へと塞ぎ込んでしまいそうになるほど、聴き浸れ込める麻薬的サウンドです。。サウンドが大きくとまではいかずとも、そこそこ変われば変化に気づく異端なジャンルのなかで、以前に紹介しています上記の音源等とそう変わることなく、激遅重でメランコリーな Funeral Doom を貫いてくれています。
何時聴いても周りが重苦しい空気に変わるのですが、やはり夜中に聴き浸りたいサウンドです。
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Monarch / Omens
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フランス発 Sludge/Drone Doom、Monarch 。
2012年、3曲収録 6thアルバム。
1曲目 12分台、3分台のドローン/アンビエントでインタールードな 2曲目を挟み、3曲目は 19分台の楽曲が収録された本作。。以前の音源も紹介 (こちら、こちら) しておりますが、本作でも変わることなく、激遅重な暗黒スラッジ/ドローンドゥームサウンドで引きずり倒しています。。喚き張り叫ぶ女性ボーカル、徹底したスロウテンポ、ドローン/アンビエントでスペーシーな広がりが感じられるも激重さは変わらずで極悪極まりなく。。
3曲目 「Black Becomes the Sun」 では前半の約 7分~まではクリーン声で妖艶に歌い、雰囲気はフューネラルドゥームな様でもあり、しかし、それ以降の後半パートでは叫び声に変わり、極悪遅重サウンドが続きます。。。
バンドの facebook の BandPage にて本作の 3曲目が試聴出来ます。
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NIGHTSLUG / Demo 2011
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ドイツ発 Sludge、NIGHTSLUG 。
2011年、3曲収録デモ音源。
粗くて悪いサウンドはデモ音源だからなのか、また、意図されたものかは分かりませんが、何とも邪悪臭が飛び散っていて、重く低速にジリジリと進む楽曲に合った音だと思うのです。。ダミーに叫び歌うボーカルも力強く、且つ悪いです。。
バンド自らサウンドを Sludge/Metal/Punk と称している様に、メタリックではありますがメタル寄りというよりはハードコア寄りなサウンドで、個人的には初期 Corrupted を彷彿とさせてくれるサウンドです。。本作は 7、3、4分台の楽曲にて約 15分だけですので、あまりサウンド云々、というのは言いたくないのです。。と言いますのも、私はこの NIGHTSLUG の様なサウンドが大好きだからです。。特に 1曲目 「Nightslug」 が堪らなくかっこええです!
Gu&Vo の方は Union of Sleep のメンバーさんでもあるみたいです。
本デモ音源は 2011年にカセットテープにてリリースされ、2012年にはレコードにて限定数リリースされた様です。また、バンドのbandcampにて試聴&フリーダウンロード出来ます。
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God's Iron Tooth / Unreleased LP
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US発 Sludge/Doom、God's Iron Tooth 。
6曲収録アルバム。
曲によってはテンポアップするパートはあるにはあるのですが、楽曲はあくまで引きずり繰り返す遅重 Sludge/Doom で、聴き始めると一気に重苦しくドヨーンとした空気に変わる、邪と病に塗れた異端サウンド。。。周りの空気など一切気に留めず、ただひたすらに我が道を行くサウンドは、せかせか、いらいらとした些細な気持ちのブレを蹴散らし、ずっしり、どっしりと気を強く据えさせてくれるのです。。
10分台の楽曲でひたすらに遅重で繰り返されるサウンドは、好きな方は好き、と紹介すると身もふたもないのですが、極端なサウンドだけに好き嫌いもはっきり分かれるのではないかと。。。こういう Sludge/Doom なサウンドは、ボリュームを上げて、またはヘッドフォンで、ただぼーっとしながら聴き浸りたくなるのです。。また個人的な話、6曲目での約 19分に及ぶギターのフレーズの繰り返しと呟く声で構成された楽曲、こういう楽曲が堪らん好きです。。
本音源、また、本音源以前にリリースされている 2枚のEP音源も、
バンドの SoundCloud にてダウンロード出来ます。
■本音源 1曲目
■本音源 4曲目
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