Sword of Darkness / Heathendom


ベトナム発 Symphonic/Melodic Black Metal、Sword of Darkness
2003年の 9曲入り 1stアルバム。

バンドは既に解散済みで、2人のメンバーさん (兄弟) は、現在はアメリカ在らしいです。ちなみに、この音源時でのメンバーさんの年齢は、かんなり若かったみたいです。。
初めてこの音源を聴いた時の感想は、実に日本のバンドらしい雰囲気を持っているなぁ、と。。この日本人的というのは、まぁ個人的な感覚なのですが、この Sword of Darkness の楽曲のメロディアスさ、曲展開のもっていき方がなんとも日本人らしい、というか、日本人が好みそうなメロディアスさ、ドラマティカルさなのですなぁ。。
Key は 随所でシンフォニックな味付けがされていますが、なんというか、シンフォニックブラックメタルというよりは、メロディックブラック/デスメタルな楽曲に、後から Key を取って付けた、という風にも感じられる、正直、ちとショボ目なシンフォニックさです。。ヴォーカルはロウと中音域のデスヴォイスが交錯するのがメインで、ブラッキーヴォイスは少ないです。。楽曲は 6分台~8、9分台の長さです。。

シアトリカルで劇的な (というのは、ちと言い過ぎですが。。) 1曲目のイントロで始まる本作。
緩急付きながらメロディックに疾走する 2曲目。。始めと終わりのパートでヒロイックに奏でられ、リフレインされる Key のメロディーが実に耳を惹く 3曲目。。静かな始まりからスタスタと疾走へとシフトチェンジし、その後も緩急ついてギターと Key がメロディアスに流れる 4曲目。。Key は殆ど取り入れられず、メロディックへヴィーメタルライクに疾走する 5曲目。。ヴァイキングメタルライクでフォーキッシュにゆったりとミドルに進む 6曲目は、これまた Key が印象的なメロディーをリフレインしていて実に耳を惹きますのです。。緩急付きながらもシンフォニックな Key と共にメロディックに疾走する 7曲目。。静のパート、ミドルに走るパート、疾走パートが交錯し、切ないメロディーによりドラマティカルに展開する、約 10分にも及ぶ 8曲目。。アジテイトな叫びが 1分程続いた後に疾走と共に楽曲が始まるラスト 9曲目も疾走メインの楽曲で、特に 4分~の Key でのメランコリーなメロディーがリフレインされる曲展開は堪りませぬ。。

正直、音は悪いですし、また、個人的に気に入っているとはいえ、ちと褒め過ぎで良いことを書き過ぎなところも多々あるのですが、それでもこのメロディアスさ、ドラマティックさはメロディックサウンド好きの方の耳を惹くと思うのです。。この音源をどこかで見つけたら、ぜひぜひチェックしてみてください。。。
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