Metal.Hardcore & more
whispering gloom
Austere / To Lay Like Old Ashes
オーストラリア発 Black Metal、Austere。
2009年の 6曲入り 2ndアルバム。
程好いミドルなテンポをベースとしつつ、その曲調の中で緩急がつけられた楽曲は、メランコリーで美しく、そして切なく、アルバム通して悲壮感に覆われていて、聴いているとじわじわと感情に響いてきて、ぐいぐいと楽曲に聴き惹き込まれますのです。。。とはいえ、数多く存在する Depressive系 Black Metal バンドの中では十把一絡げな存在かもしれませんが、(と言うと、ちと語弊があるかもしれませんが....) この Austere はなかなかに良いセンスを兼ね備えていると思いますのです。。。切なげなギターが楽曲を引っぱりますが、そのバックで前面に出過ぎない程度で取り入れられている Key の美しくもメランコリーなメロディー、フレーズは、楽曲の劇的さを増させる実に良い仕事ぶりでして、また、楽曲により取り入れられているノーマルに歌い上げるヴォーカルパートも、聴き惹き込ませてくれる要因なのです。。。中でも、ミドルがベースながらも静、動、静とメロディアスでドラマティカルに展開し、後半に歌い上げるヴォーカルも取り入れられた約 9分の 3曲目"This Dreadful Emptiness" は、実に素晴しいです。。続く 4、5曲目も実に良いんですなぁ。。。
個人的な思いですが、ここまできたらもう少しポストロック/メタルな要素を更に前面に出してきたら、より面白いサウンドになるのではないかなぁ....と勝手に思ったりするのですが、それではシューゲイズ/ポストブラックとも形容されるサウンドになってしまうのかと云々。。。
ラスト 6曲目はギターと若干の Key のみで、延々と同じフレーズがリフレインされる約 20分に及ぶアンビエントなインスト曲で、個人的にはこういうサウンドは好きなのですが、このサウンドにブラッキーヴォイスを乗せてくれていたらなぁ.....と。。。
MySpace にてぜひチェックしてみてください。
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