春の里山②
ため池から春のたより
私たちの活動の場所に大小合わせて9枚のため池があります。田んぼで稲を作るのをやめてしまって、現代活用されているのはなし。土手の崩壊をさけるため、ほとんどの池の樋がこわされています。
私たちが里山作業をするまえは、日の当たらない暗い池がほとんどでした。
しかし、周りのササや低木を切り払い池に日の光をあてることによって、多くの植物や動物がもどってきました。
春に見られたため池での生き物たち。
2月下旬から池に来てたヒキガエルが生んだ卵がかえっておたまじゃくしがたくさんいました。池の周りでヒキガエルの親がないています。
来月になると、1cmほどになって陸に上がってきます。
他に水面にはメダカの群れが、
冬の間は泥の中で冬眠していたのが、春の光とともに泳ぎだしました。
植物ではショウジョウバカマ、ロゼット状に広がった葉の中心から茎を立てて、てっぺんに数個の花をつける。播磨地方で、白い花をみたが、シロバナショウジョウバカマというそうだ。
池の土手の周りにはこの時期、シハイスミレが点々と咲いている。葉の裏が赤紫色を帯びるので見分けやすい。
低木のコバノミツバツツジがクロモジの花がさいています。花の後に葉がでてきます。山全体にあとひと月もたつと緑におおわれます。