野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

猪名川中下流の魚たち4(「生きている猪名川改訂版」より

2023-04-29 | 兵庫の自然

猪名川中下流の魚たち4(「生きている猪名川改訂版」より

中下流域は水温が高く、餌やすみかが豊富にあるため、様々な魚がすんでいます。

スジシマドジョウ中型種 (ドジョウ科)

全長約7cm。口ひげが3対あり、体の横に黒褐色の縦線があるのが特徴です。また、尾の付け根上部に目立つ黒斑点が1つあります。流れのあるところを好み、砂礫の底にすんでいます。雑食性でユスリカ幼虫などの底生動物などを好んで食べています。

 

タモロコ (コイ科)

全長10cm。口ひげが1対あります。川や池、用水路などの浅いところにすんでいます。雑食性で、水草、石についた藻、プランクトン、底にすむ小動物など何でも食べます。

 

ヤリタナゴ (コイ科)

全長約10cm。口ひげが1対あり、繁殖期のオスのしりびれの先は赤くなります。雑食性で、水中の小動物や石に付いた藻などを食べます。タナゴ類は二枚貝のエラの中に卵を産みつけ、卵がふ化した後、稚魚は泳ぎ出すことができる時期まで二枚貝の中で過ごします。