猪名川中下流の魚たち4(「生きている猪名川改訂版」より
中下流域は水温が高く、餌やすみかが豊富にあるため、様々な魚がすんでいます。
スジシマドジョウ中型種 (ドジョウ科)
全長約7cm。口ひげが3対あり、体の横に黒褐色の縦線があるのが特徴です。また、尾の付け根上部に目立つ黒斑点が1つあります。流れのあるところを好み、砂礫の底にすんでいます。雑食性でユスリカ幼虫などの底生動物などを好んで食べています。
タモロコ (コイ科)
全長10cm。口ひげが1対あります。川や池、用水路などの浅いところにすんでいます。雑食性で、水草、石についた藻、プランクトン、底にすむ小動物など何でも食べます。
ヤリタナゴ (コイ科)
全長約10cm。口ひげが1対あり、繁殖期のオスのしりびれの先は赤くなります。雑食性で、水中の小動物や石に付いた藻などを食べます。タナゴ類は二枚貝のエラの中に卵を産みつけ、卵がふ化した後、稚魚は泳ぎ出すことができる時期まで二枚貝の中で過ごします。