里地里山4月下旬 里地の畦でめだつ黄色い花
今年の花の動きは例年になく早い。
しかし、農作業は農業暦にしたがって行われる。
4月下旬になると 里地の田んぼでは田植えの準備にはいる。
まず、水路掃除がはじまる。いよいよ田んぼの準備の最初の一歩。水路掃除では、田に水を引き入れるのスムーズにするためですが、秋からたまった落ち葉や泥のかきだしをします。崩れている部分はなおして、田植えの水が順調にためることができるように作業がすすみます。
田おこしが始まるまでの間、田や畦の植物がみられるのはもう少し。
畦の草刈りがおわり、田に水がはるといよいよ田植えです。最近は田植えも5月上旬からはじまります。
今、畦や田では、シロツメグサやハルジオンの白い花がさいていますが、白い花よりも黄色い花のほうが目立ちます。
黄色い花はみんなタンポポとおもっている小学生や中学生がたくさんいます。
4月下旬畦に咲く黄色い花の紹介です。
ハハコグサ(キク科)
越冬する芽は春の七草オギョウと呼ばれこの花のことです。花は小さな管状花だけの集まりで、綿毛の種ができます。昔は餅草として利用されていたようだが、ヨモギにその座を奪われてしまいました。外国産のハハコグサが確認されています。茎が良く枝分かれして、ひょろひょろしているのがそれらしいです。ヨーロッパ原産のセイタカハハコグサも増加傾向にあるといいます。
ハルノノゲシ(キク科)
花はタンポポに似ています茎の上部で枝分かれし頭花をつけます。葉は茎を抱きます。茎は空中、切ると白い腋がでてきます。ハルノノゲシは春だけなく1年中花をみることができます。アキノノゲシは秋だけですが春によく目立つので、ハルノノゲシとよばれます。
アカオニタビラコ(キク科)
するとのびた花茎の上部に頭花を集めてさきます。田の畔ばかりか、公園や都会の道端などでも普通にみられます。今までオニタビラコと呼ばれていたのですが、 最近アオオニタビラコとアカオニタビラコ の2つの亜種に分けて呼ぶようになりました。下部から花茎が一本がアカオニタビラコで何本もたつのが、アオオニタビラコです。
オオジシバリ(キク科)
湿り気のある道端や水田に普通に見られます。よく似たジシバリより葉が大きく、へら形をしている。
ブタナ(キク科)
ヨーロッパ原産の帰化植物。飼料にまぎれて、入ってきたといわれています。タンポポモドキともよばれ、子どもたちがタンポポと一番間違える植物。茎がのびて枝分かれするところが見分けるポイントです。
ウマノアシガタ(キンポウゲ科)
水田のあぜ道、適度に湿った路傍などに普通に生育する。全体に毛が多い。花弁に光沢があるので、写真を撮るのがむつかしい。この光沢は色素のほかでんぷん粒やクチクラによる。ウマノアシガタという名前は、根生葉が馬の足に似ているからといわれているが多くの観察者から「??」の声が、
最近は生息の場が少なくなっているといわれている。