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憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

白い朝に・・・1

2022-09-08 16:43:27 | 白い朝に・・・(執筆中)


小さな唇の隙間がひらいて、

音にならない嗚咽が形に成る。

俺はそれを読みとる。

 

YO  SHI  HA  RU

確かにお前は

俺を認識してる。

空洞の向こうににげこんだまま、

お前の瞳が俺を映すことがないというのに、

このときだけ。

俺とお前がひとつのものになったときだけ、

お前は俺を知る。

お前を空洞の中に追い込んだ野蛮な獣と

同じ物で

お前とつながれているというのに、

お前は、それでも俺の名を呼ぶ。

一瞬の閃きの中、

お前は俺を認識する。

それを愛と呼ぶか、

渇括とよぶか。

あるいは、紅蓮の炎か。

一瞬の閃きはイナ妻のように

お前をつらぬく。

狂気の狭間、

肉欲だけが瞳子を

俺のものにする術になる。



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