銀狼をかきながら
ひとつのことが頭によぎる。
それは、ある方のブログによる。
よくわからないが
ご兄弟のことをひどくののしっている。
正直、そういう「憎しみの思い」をむけてしまう相手に
ご兄弟がいっそうかたくなになるだけだろうと思う。
そして、一方で、
山の神のように
呪詛をあたえてしまう。と、いうことをしているとも思える。
なおさら、ご兄弟の心ははなれていくだろう。
そして、
ご本人は・・・。
白峰大神の章ですこしだしている言葉。
妹・・鼎が山童に襲われたのを見つけた白銅に
父 雅がいう。
「憎むな。 堕つるぞ」
と・・・・。
間違っているのは山童であるし、
白銅もかまいたちをおこして、山童に制裁をあたえている。
制裁を与えても、
鼎にしでかされたことが元にもどるわけでなく
白銅の思いをいえば、
山童への「怨念」がわいてきて当然である。
それを
「憎むな。 堕つるぞ」
と、いいいきかせるわけである。
そういう「閉じ込められた憎しみ」「ふさぎこんだ憎しみ」を
消滅させるために、
澄明が同化の術で、鼎におきたことを自分の身に移し変えて
鼎を元の鼎にもどすことになる。
白銅の思いから「怨念」をも、とりさって・・・。
と、なると、
銀狼に対する山の神の呪詛、怨念も
「憎むな。 堕つるぞ」であるのだから
山の神もまた
「憎しみをとじこめ」「憎しみをふさぎ」こんでいる。
つまり、
いわば、憎しみという名前の魔物がはいったパンドラの箱を
心の奥深くにしまいこんでしまった山の神であり
そのパンドラの箱を開く鍵がみつからない上
箱も簡単には手のとどかないところにある。
澄明ではないが・・・
どうすれば、いいか・・・。
その打開策がみつからないまま、
この物語が「書きかけ」のままになっていた。
**********
そして、出てきたのが
ー銀狼ー 24 白蛇抄第17話
**********
「ひのえ・・」
白銅が呼ぶ。
「わしは・・・山の神はたつ子さえ戻ってくれば
銀狼への憎しみを昇華できるとおもう」
白銅はなにゆえ、そう思うのであろうか?
「山の神は、たつ子が戻ってきても、なお
銀狼のー愛するものを自分こそが貶め苦しむ転生ーを見て
山の神の胸内はすくかもしれぬが
次にたつ子とおなじ苦しみをあじわうものがでてくるということにきがつこう?」
「そう・・ですね」
「たつ子さえ、助かればそれでいい・・と、思うだろうか?
たつ子のような苦しみをあじあわせてはいけない
くりかえさせてはいけないときがつけば
山の神とて、銀狼の思いをくみとって、赦し、愛してやるしかないときがつこう」
白銅のいうとおりであろう。
「山の神は、変わるでしょうか?」
不安はそこにある。
「山の神といえど、すぐには、変えられぬ思いであるとはおもう。
だが、それをかえてこそ、山の神自身の救いになるのではないか?」
誰をかを憎む無灯明地獄にいるのは山の神のほうなのかもしれない。
「それも、山の神は自分でもきがついていない。
だが、
嫌でも、自然は曲がったものを矯正するように動くものだ」
いまさらながら、陰陽の紋を思う。
白あらば同じだけ黒がある。
山の神の憎しみという黒がふえれば、
どこかで同じだけ、それを打ち消していく白が継ぎ足される。
「かむはかりにまかせるしかない・・だろう?」
そうしかないかと覚悟すれば
いっそう、一か八かの、銀狼の救出が悲しい。
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単純に考えれば 視点変換
立ち位置をかえて、考えてみる。
が、できずに、停滞したわけだけど・・・。
やはり、他の方々が納得したとしても
書いている本人が納得できない考えでは
当の主人公たちも、
納得しない。
「山の神といえど、すぐには、変えられぬ思いであるとはおもう。
だが、それをかえてこそ、山の神自身の救いになるのではないか?」
誰をかを憎む無灯明地獄にいるのは山の神のほうなのかもしれない。
それを当て込むという、ハウツー論理は、臭いwww
おそらく、
この1文で、
山の神も、救われる
と、書き手も読み手も信じられればそれでよい。
こうやって、
心の闇?に落ち込んでいるものにも
スポットをあて、
ー結局、山の神 どうなったんだろうーと、いう
暗澹も、拭い去って置く。
基本、この路線で書いているのが
白蛇抄なのである。
ー思いを救わねば、本当の救いにはならないー
どう、思いを救うか
そのためには、
救われぬ思いとは、どういう状態であるか
書き込まねばならない。
ま~~
むつかしいところも多い。
あまりにも、
深淵・心の闇が
陳腐、幼過ぎると
ー自分で頭打って、気がつけよー
と、いう現実感覚に戻る。
手のくだしようのある、かつ、ありえる闇
その設定も、実際には
自分の経験値。考え・見聞きした事 などが反映されるだろう。
自分だけが
その設定の
「穴」「抜け落ち」に
きがついていないだけかもしれないという
恐怖はある。
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