2月も今日で終わり。明日から3月。春=あたたかい です。
「あたたかい」を漢字で書くと?
「暖かい」と「温かい」の二つあります。goo辞書で検索すると、
1 (暖かい)寒すぎもせず、暑すぎもせず、程よい気温である。
2 (温かい)物が冷たくなく、また熱すぎもせず、程よい状態である。
とあります。とすると「暖かい」が正解なのですが、次のような説明がついていました。
[補説]気温のようにからだ全体で感じるあたたかさに、「寒い」に対して「暖かい」。部分で感じたり心で感じたりするあたたかさに、「冷たい」に対して「温かい」と書くのが普通。
春=あたたかい=心がはずむ
こういう心理からすると「温かい」としてもいいのかもしれません。英語に直すとわかります。「暖かい」は「warm」です。「温かい」は「kind」です。
では、「はずむ」を漢字で書くと?
「弾む」という漢字は、毛が三本の男性が弓を射ろうとしている漢字です。戦争のためではなく、今晩の家族の獲物を確保するためです。ワクワクした気持ちが「弾む」です。「はずむ」という動詞には語尾に「む」がついています。同じように「む」が付く動詞(〇〇む)をあげてみてください。
つかむ・くぼむ・ゆがむ・はさむ・かむ・ふむ・・・。けっこうあります。共通点は?
その行動をすることで、物の形が変化します。この「む」は古文の助動詞の「む」なのです。「~しよう(意志)」と、「~だろう(推量)」の二つの意味があります。「はさもう。すると、二つに切れる」のように、「こうしよう。すると、こうなるだろう」という意味を含んでいるので、型が変化するのです。弾もう。すると、心がうきうきする。
春=あたたかい=心が弾む=心がうきうき=spring
※絵は竹久夢二
※正確には、「弾む」は「彈む」で、左側は「うちわ」の象形で、〈上下左右に動かす〉の意です。