神奈川県から来られたAさん、Tさんと屋久島大和杉のガイドツアーに行ってきました。
大和杉は推定樹齢3000年~4000年。縄文杉に次ぐ太さの巨木と言われていますが、縄文杉ほど苦労することなく行くことができる屋久杉です。
登山口は屋久杉をたくさん見ることができることで有名なヤクスギランドです。
歩いて10分ほど、つり橋からの眺め。
白い花崗岩の上を豊富な水が流れていきます。
とにかく川がとてもきれいで見ているだけで癒されます。透明度が高く、川底の岩もよく見えます。
ヤクスギランドを離れ、大和杉の登山道に入っていくと一気に原生的な森になっていきます。
こちらは大きな屋久杉の倒木の上にまた屋久杉が乗っかっているところ。倒木上更新といいます。
サルノコシカケの一種。きのこです。ここまで大きくなるのには何年もかかります。
帰りに見かけたこちらもサルノコシカケの小さいやつ?
蛇のように曲がったヤマグルマの木。とても面白い木でガイド中によく解説させていただきました。
覚えて帰ってもらえたかな。
屋久島を代表する植物「サクラツツジ」
大きな屋久杉の倒木を眺めているところ。
この後、大きな樹木を見すぎて大きさの感覚がおかしくなってきます・・・。
隠れた名杉「ミホノ杉」。抱き着くことができる大きな屋久杉です。
※ミホノ杉にダメージがないように気をつけて触っていただいています。
ミホノ杉。いろいろな他の植物が引っ付いています。
台風などの強風の影響で白骨樹(白く立ち枯れた樹木のこと)となったツガの巨木。
フタリシズカの花。花の形が変わっていますが、雄しべが短くなって癒合し、上側にある雌しべを隠すようにおおっています。どんな虫が受粉しに来るのか不思議です。
白骨樹となった屋久杉。穴が開いて倒れてしまいそうですが、丈夫な屋久杉はなかなか倒れません。
いよいよ世界自然遺産の登録地域に入っていきます。よく誤解されますが屋久島全部が世界自然遺産地域でなく、約21%が世界自然遺産に登録されています。
ここまで来れば大和杉まではもうすぐです。
中に入ることができる大きな屋久杉の株。
中から見上げるとこんな感じです。
大きな岩に屋久杉やヤマグルマが乗っかっています。
大和杉に到着。
大和杉の木肌。長年の風格を感じます。
大和杉の前でお弁当を食べて、ゆっくりと大和杉を眺めていただきました。
人が多いコースではこんなことはできませんよ。
ちなみに今回他の人に出会ったのは一組だけでした。
帰り道、ホウホウゴケの一種。
足元の小さな物にも目を向けてみると、ヒメツルアリドオシの赤い実。とても小さな実ですが赤色なので目立ちます。
タツナミソウの花。花の形が押し寄せる立った波のよう。
河原で休憩しようと思いましたが、残念・雨が降ってきたので写真だけ撮って少し移動。
屋根のあるところで休憩。額縁からみた風景画のように美しい。屋久島は有名ではないところでも自然が美しいです。
屋久島が世界自然遺産に登録させた理由に「自然美」というのがあります。
白谷雲水峡に負けじとコケも美しい。
丸く角がとれた可愛らしい?花崗岩。
ヤクシマミヤマスミレの花。
大和杉コースは、縄文杉は見られませんが大きな屋久杉やモミやツガの巨木、静寂な森、苔むした森も見ることができて、屋久島のいろいろな魅力がつまったコースだと思います。
もし、興味があれば屋久島旅行の選択肢のひとつにいれていただければ幸いです。
屋久島自然学校の大和杉登山ガイドツアーはこちら。