先日行ってきました、
岐阜県岐阜市にある
【名和(なわ)昆虫博物館】の続きです。
予約していた
“ 有料ガイド付き見学 ”で、
[非公開]となっていた
【 記念昆虫館 】の建物内部を案内してもらいましたが
もちろん、
【名和昆虫博物館】の案内もありました。
建物は
武田五一の設計 ↓
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隣に建つ
【 記念昆虫館 】は標本収蔵庫として
建てられましたが、
こちらは
元々は、農作物や家屋の害虫に対する
啓蒙普及(けいもうふきゅう)を目的として
開館したのだそうです。
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その後は、
時代の流れとともに
一般昆虫の展示や啓蒙普及が重点となって
今に至っているそうです。
外壁のタイルは
久田吉之助の黄色いレンガではなく、
「備前焼タイル」です。↓
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大正8年(1919年)に開館したので
2024年の現在から数えると
すでに105年も経っています。
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この写真では分からないかと思いますが、
タイルの目地(めじ)が
かまぼこ型に盛り上がっていて
作業に時間が掛かる、大変手間のかかる
タイルの貼り方なのだそうです。↓
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そして、館内には
害虫に対する啓蒙普及を
実践するかのごとく、
建物内で使用されているものが
あるそうで…
それが、
唐招提寺(とうしょうだいじ)の柱 ↓
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奈良県の唐招提寺から譲り受けた柱だそうで
これ、実は…
シロアリ駆除をした柱なのです ↓
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薬剤を入れてシロアリ駆除をした跡が
そのまま残る柱 ↓
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そんな唐招提寺から譲り受けた柱が
三本、この建物を支えているのです ↓
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ちなみに、
【 記念昆虫館 】でも、この唐招提寺の柱を
再利用して驚くようなものが作られています。
(有料ですが、是非ガイド付き見学で見て下さい!)
そして紹介が遅くなりましたが、
シロアリ駆除をはじめ
全国の農作物や害虫に対する啓蒙普及に力を
注いだ人物、
初代館長でもあった
名和靖(なわ やすし)氏です ↓
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ギフチョウの発見者であり、
何と言っても
設計者、武田五一の恩師でもあります。
五一に昆虫のデッサンを教えたのが
名和靖 氏だそうで…
そう考えると、武田五一のデッサン力というのは
名和靖 氏のおかげだったのではないか、と
思わされます。
五一は昆虫学者になりたい、と思うほど
虫好きだったそうですよ。
そんな名和靖ですが、
人間にとって害虫と呼ばれる虫たちを駆除する一方、
虫たちの命を奪っている、ということに心を痛め
何か出来ないか、と相談して造られたのが
こちらです ↓
『昆虫碑』(こんちゅうひ)
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こちらも武田五一が設計しています。
人間の都合で駆除されてしまった虫たちを
供養しています。
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名和靖 氏の還暦記念も兼ねて建てられたのだそうです。
【 記念昆虫館 】すぐそばに建てられた昆虫碑 ↓
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武田五一も恩師である名和靖 氏に
恩返しが出来たのではないかな、と
思います。
こうして
今回、「ガイド付き見学」を通して
館長さんから詳しく説明を聞き、とても有意義な見学と
なりました。
建物だけでなく、名和靖 氏や武田五一の人物像にも
話しが及び、
大変興味深くあっという間の時間でした。
そして、私が見たいと思っていた
久田吉之助の作製した
「トンボのテラコッタ」(「ムカシヤンマのテラコッタ」ですが)
この作品を間近に見ることができて
とても感激しました!
見学して本当に良かったです。
※ 「有料ガイド付き見学」ですが、必ず事前予約が必要です。
今のところガイド予約についてホームページには載っていませんが
電話で問い合わせると対応して下さいます。
興味のある方は是非。
岐阜県岐阜市にある
【名和(なわ)昆虫博物館】の続きです。
予約していた
“ 有料ガイド付き見学 ”で、
[非公開]となっていた
【 記念昆虫館 】の建物内部を案内してもらいましたが
もちろん、
【名和昆虫博物館】の案内もありました。
建物は
武田五一の設計 ↓
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隣に建つ
【 記念昆虫館 】は標本収蔵庫として
建てられましたが、
こちらは
元々は、農作物や家屋の害虫に対する
啓蒙普及(けいもうふきゅう)を目的として
開館したのだそうです。
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その後は、
時代の流れとともに
一般昆虫の展示や啓蒙普及が重点となって
今に至っているそうです。
外壁のタイルは
久田吉之助の黄色いレンガではなく、
「備前焼タイル」です。↓
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大正8年(1919年)に開館したので
2024年の現在から数えると
すでに105年も経っています。
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この写真では分からないかと思いますが、
タイルの目地(めじ)が
かまぼこ型に盛り上がっていて
作業に時間が掛かる、大変手間のかかる
タイルの貼り方なのだそうです。↓
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そして、館内には
害虫に対する啓蒙普及を
実践するかのごとく、
建物内で使用されているものが
あるそうで…
それが、
唐招提寺(とうしょうだいじ)の柱 ↓
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奈良県の唐招提寺から譲り受けた柱だそうで
これ、実は…
シロアリ駆除をした柱なのです ↓
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薬剤を入れてシロアリ駆除をした跡が
そのまま残る柱 ↓
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そんな唐招提寺から譲り受けた柱が
三本、この建物を支えているのです ↓
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ちなみに、
【 記念昆虫館 】でも、この唐招提寺の柱を
再利用して驚くようなものが作られています。
(有料ですが、是非ガイド付き見学で見て下さい!)
そして紹介が遅くなりましたが、
シロアリ駆除をはじめ
全国の農作物や害虫に対する啓蒙普及に力を
注いだ人物、
初代館長でもあった
名和靖(なわ やすし)氏です ↓
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ギフチョウの発見者であり、
何と言っても
設計者、武田五一の恩師でもあります。
五一に昆虫のデッサンを教えたのが
名和靖 氏だそうで…
そう考えると、武田五一のデッサン力というのは
名和靖 氏のおかげだったのではないか、と
思わされます。
五一は昆虫学者になりたい、と思うほど
虫好きだったそうですよ。
そんな名和靖ですが、
人間にとって害虫と呼ばれる虫たちを駆除する一方、
虫たちの命を奪っている、ということに心を痛め
何か出来ないか、と相談して造られたのが
こちらです ↓
『昆虫碑』(こんちゅうひ)
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こちらも武田五一が設計しています。
人間の都合で駆除されてしまった虫たちを
供養しています。
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名和靖 氏の還暦記念も兼ねて建てられたのだそうです。
【 記念昆虫館 】すぐそばに建てられた昆虫碑 ↓
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武田五一も恩師である名和靖 氏に
恩返しが出来たのではないかな、と
思います。
こうして
今回、「ガイド付き見学」を通して
館長さんから詳しく説明を聞き、とても有意義な見学と
なりました。
建物だけでなく、名和靖 氏や武田五一の人物像にも
話しが及び、
大変興味深くあっという間の時間でした。
そして、私が見たいと思っていた
久田吉之助の作製した
「トンボのテラコッタ」(「ムカシヤンマのテラコッタ」ですが)
この作品を間近に見ることができて
とても感激しました!
見学して本当に良かったです。
※ 「有料ガイド付き見学」ですが、必ず事前予約が必要です。
今のところガイド予約についてホームページには載っていませんが
電話で問い合わせると対応して下さいます。
興味のある方は是非。