皆様、こんにちは。
23日は接骨院の近畿学術大会へ奈良・橿原市へ参加してきました。
近畿ブロックは大阪(は単独なので・・・)を除く、1府4県の方が集まりますので、人数も会場の規模も大きく、内容も特別講演・基調講演に始まり、3会場による分科会形式で行われます。
私は特に今回、特別講演の医師で、奈良教育大学 笠次教授の『スポ-ツ現場におけるリスクマネジメント』に関心高く、楽しみにしていました。
※近年、特別講演は生涯学習の一環でもありますから、医療系でも、運動器疾患系の話でないことも多くなり、?それでも貴重な話が伺える場になっています。個人的には、奈良開催は、運動器系疾患やスポ-ツ系怪我の話が多く、楽しみな開催地区です。
先生の専門が、『スポ-ツ現場救護での医療』と言うことで、総論的な話をエピソ-ドも入れながら・・・
スポ-ツ救護に携わることに対して、
まずはそのスポ-ツの、
・重症度の高い症例
・頻度の高い症例
を知り、救護とは、前もっての用意が非常に大事なことですと言う話から始まりました。
特に先生は、『トライアスロン』競技の救護が専門で、(先生もトライアスロンの競技者でした)
・重症の高い症例 スイム中の(おそらく心臓起因)の死亡 ※絶対スイム中だそうです。
※日米のトライアスロンシンポジウムでもスイム中のアクシデントが大半で、心臓起因は日本では、法的に追及が手前だそうですが、アメリカでは追究できていて、ほぼ一緒と考えられているそうです。
・頻度の高い症例 スイム、バイク、ラン全て素足でする時間が多く断然『擦り傷』が多いそうです。
この様な具体例をあげ、
同県開催の奈良マラソンでは救護で、救護スタッフとして『柔道整復師』と関わりもあり、かなり私たちのことも良く知っていただいていました。
ですから、この重症度・・・・、頻度が高い・・・も『柔道』にも照らし合わしていただいたり、分かりやすい話でした。
※話は逸れますが、柔道の頻度が高い・・・膝の怪我は、某柔道オリンピック選手が奈良教育大学に進学の際、先生と関わり、柔道部の怪我の統計をずっと集め、デ-タ化されたものでした。こういう連携も私はいつも、奈良らしいと個人的には思っていまして、こういう話もちょくちょく出てきました。ちなみに、某選手は母校大学で教鞭をとられ、またそのデ-タを柔道の学会で発表されるそうです。
こういう具体例の中、柔道整復師は、頻度の高い症例に足しては、特に運動器疾患、怪我が多いので専門ですが、
重症度の高い症例、競技によって違いますが、柔道は頸部損傷、熱中症や脳震盪などもこれに当たり、医師がいるいないの救護現場を経験することの多い柔道整復師なので、専門の治療は出来ない中でも、知識、万が一の対応に対して道筋をしっかりつけましょうと・・・※参考文献など紹介してもらいながら、また詳しいところまでは、時間の都合上していただけませんでしたが、それぞれに対して目安の〇〇法則みたいなものも示してもらいました。
※今回は総論的な話でしたが、各論『熱中症』で2時間、『脳震盪』で30分しゃべれると・・・
そして実際の救護現場の行い方、役割、シュミレ-ション、事に対しての記録の取り方『現場』ならではの生の声を具体的に、もちろん、タイトルにありますように『危機管理』として話をされました。
また、現場の事ではなく、『重症度の高い症例は起こさないように』、問題提起をしたり、教育をしたり・・・という話でした。
※話は少し逸れますが、↑『起きないようにする』と言うことに『教育』、『管理』を重要視し、また年齢に応じてということも考えられ対応するべきと・・・
我々に対しても、立場的にできないことも対処・目安を具体例を示し、分かりやすく話をしてもらいました。
他にも、医師・『教育大学』教授という立場から、『学校保健』の立場から、学校・部活動で起きた事故の話も例をあげ、説明や、経緯、その後など話をしてくださいました。
また、2020年東京オリンピック、トライアスロン競技、救護のまとめ役として2019年ラグビ-W杯、2021年世界マスタ-ズ関西大会の救護にもまとめ役として活躍されるそうです。
救護室の種類も実はあり、東京オリンピックで想定される救護内容と、救護におけるポリシ-・あるべき救護の体制がうまく照らしあわされるように、現段階から取り組まれていると・・・←あるべき救護体制で東京オリンピック、2019、2021、と行われると思います。
最後に,特別講演を拝聴した内容の半分もブログではかけていないかもですが、内容はスポ-ツ現場の危機管理でしたが、私たちの治療所の現場にも当てはまることが多く、参考になりました。
私にしては、珍しく?今回は紹介された本を早速、注文して読んでみます。
※奈良を贔屓?今回の笠次教授、声が大きく非常に聞きやすく、『ココ笑うところですよ』と何度か言われました(笑』が、少し冗談も交えながら1時間半のロングランでしたが、私は聞き入ってしまうほど・・・(偉そうにすみません)。聞き入れやすい大きな声・・・何か必要に思いました。
②へ続く。