私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

先月の

2020-11-11 08:52:02 | メンタルヘルス
21日の昼前に母が亡くなった。母と言っても嫁はんのおかーさんだが あたしは彼女には恩義があるうえ 物言いはきついがかわいい人だったので 実母より好きだったかもしれない。18の小僧が京都に出るのに同棲させてください・・と申し込みに行ったのを許してくれたのがこの母だ。この母の英断のおかげでいまのあたしらがあるわけ。まあお決まりの転倒して大腿骨骨折して 手術はうまくいったものの十二指腸穿孔で腹水がたまって再手術 謎の下血に肺炎と 入院してからヒヤヒヤだったのだが京都であちこちでお参りしてきたかいもなく終わってしまわれた。あたしは自宅療養中なのですぐに動けたのだが 嫁はんはしばらく休むので引き継ぎで夕方までかかり 弟は沖縄勤務だから引き継ぎも飛行機も取れないという状態。こちらは夜の新幹線で行けば遅くには着いたのだが 互助会に入ってたので その業者の連絡先がわからない。実家は無人だ。で病院の方から 亡くなってるので病室にはおけませんから・・と言われ仕方なく霊安室に。21日の晩の夜行バスで実家に行って 互助会の書類を探し出し連絡とって引き取りの打ち合わせをし 午後には弟が戻ってきた(それも飛行機遅れて大幅な遅延)ので 引き取りに行き死亡診断書の作成でまだ待たされて結局夜。互助会の車で葬祭場まで運ぶのだが車がエスティマの改造車・・あとお荷物が・・と看護師がおむつやらタオルなんかを大量に持ってきたが どうしようもないのでとりあえず後日。まあ 霊安室で悲しい面会となったわけだが その霊安室がいかにもプレハブで後からくっつけたような代物で 仏画はかけてあるが 段ボールも積んであるという酷い場所。これじゃ浮かばれんよなぁ・・と思ったが仕方ない。これまで葬式に出たことはあるが 通夜か告別式と骨上げだけだったから裏側は知らなかったのだが これはないよな・・というのが第一印象。で 葬祭場に運んで 安置するまでの間に最初の打ち合わせ。まず互助会の証書をから始まって 坊主をどうするか?という話になる。仏教といえども それぞれに宗派があって 本家の墓に入るためには その寺の宗派の坊主がいる。で なんとか段取りして来てもらえることになり その間は葬儀の打ち合わせだ。もう最初から金の話なのだ。48万の会員2口入ってたみたいで 互助会で使えるのは96万 それ以上は持ち出し。最初は祭壇だ。父の時も同じ斎場でやったので記録が残ってて その時は60万のやつだったそうな。60万? こんなもん60万も出して買うのか?と思ったあたしは大馬鹿だ。2日のレンタルで60万・・・次はお花だ 父の時は35万だった・・と言われたが 今回は家族葬である。嫁はんちの地元は三重なので三重から親族は来るが みんな高齢なのでそんなには来ない。参列者にお持ち帰りいただくお茶とか海苔とかどうするか?と言われたが家族葬なのでカット。たかだか十数人の葬儀で35万の花は大仰すぎる・・と弟が言い出し これもカットして3万の花2つと遺影の脇に1.5万を2個 これでも9万。あと弟の太いお客さんが3万の花を2つ出してくれたのでこれで十分 弟の会社からも花が来てた。実際棺に入れたら これだけでも花でいっぱい。これで良かったと思う。で 坊主が来て枕経。ご住職 膝が悪いので・・と一人だけ椅子で唱えてたが 後ろから見たら経典の本に振り仮名がふってある。お経というのは何を言ってるんだかさっぱりわからんが正座して30分 足が痺れて立てなくて困ったが。あーそうそう 礼装用のスーツは着ていくわけにはいかないのでスーツキャリアで持って行ったのだが靴まで持っていくと大荷物になる。なのであたしは礼装用の黒のリーガルを持ってるのでそれを履いて行ったのだが 結婚式と葬式しか履かないから革が固い。脱いだり履いたりで一苦労。100均で靴べらを買って有難味がわかった次第。で 枕経が済んでまた打ち合わせが延々と続く。実際の人数が何人になるかよくわからないので 火葬してる間の食事の数はペンディング。ここまでで ほぼ100万 互助会入ってないとこの時点で150万くらいらしい。あと食事が一人7千円*人数分+坊主のお布施で25万くらいだそうで 50万くらいの持ち出しで済んだ。うちからは 親はもう参列できる状態じゃないし 弟は面識すらないからパス。ありったけのへそくりかきあつめて 多めに出してうちからはあたしだけで勘弁してもらう。打ち合わせが終わったのは遅い時間で みんなもう金の話ばかりされてうんざり。昼も食べてないので天満で晩御飯食べてその日は帰った。翌日は色々準備があって斎場には行けず 24日の通夜の前にまた打ち合わせ。湯灌の立ち合いはどうするか?と言われたけど 本人も裸で洗われてるの見られるのは嫌だろうし 見てどうなるわけでもなしこれは見ない方がいいだろう・・ということで決着。で 通夜。名古屋から弟の上客が弔問に来てくれたけど後は家族だけ。まあ また坊主のわけわからんお経があるものの今度は椅子なので問題なし。結局通夜は控室借りて5万 食事は持ち込みや外出はできません・・ておしつけで女性陣は3500円の和食の弁当男性陣は2500円のカツサンド こんな時に食欲なんかないのは当然だ。控室になぜかマッサージチェアがあってこれが人気があったのが間抜けな話。通夜って線香を絶やさないで起きてるのがしきたりだから3時くらいまでは頑張ったんだが結局寝た。控室に冷蔵庫があって飲み物なんか入ってるんだが これが別料金で法外な値段なので こっそり近くのスーパーに買い出しに行ったのは言うまでもない。ああ 間抜けな話と言えば 礼服。20代の頃に作ったダブルだが結構高かった。で母がやばそうだったので来てみたらウエストがきついどころかとまらない。近くにアオキがあるので見に行ったら5万くらい。まだ生きてるのにそれはないだろう・・と買わずに帰ってきたのだが 現地で上も来てみたら 背中に皴がよる。日頃の不摂生のたまもので 上もきつい。結局斎場が3着までは無料で貸し出します・・とのことだったんで借りたけど もう痩せるか買いなおすしかないのが頭が痛い。少なくともあと4回はいる。さて告別式は滞りなく終わった。こんなに老けてたっけ?と思うような顔だったが 食べるのが好きな母で(痩せてはいるのだが)今年も 嫁はんにステーキだのすき焼きだの寿司だのと言ってたのだが 5月の連休はコロナが一番酷い時で帰れずに結局後悔しても後の祭り。もっとも コロナ持って帰って感染させて亡くなったら一生後悔しただろうが それを言っても仕方がない。大阪の北斎場とういうのは葬祭場から歩いて2分なのでみんなでぞろぞろ歩いて向かう。相当大きなもので火葬炉が20基並んでて 清潔で火葬場という感じがしない。向かいに高そうな大規模マンションが建ってるのだが 火葬に向かう霊柩車が大音量でホーンを鳴らす。あそこに住んでる人は もう慣れっこなんだろうか?目の前で毎日遺体が焼かれていくのをどう思ってるのだろうか?と考えると複雑だ。骨上げって二人で一つの骨片を拾うものだと思ってたら 大阪はそれぞれに入れていいらしい。もう骨というより BBQの後の消し炭みたいで思い出しただけでもうるうるしてしまう。骨壺が白に桜の花びらが入ったかわいいやつを選んだ。きついけどかわいい人だったのである。遺影の背景も標準は淡いブルーで大体の人がそれを選ぶらしいのだが ピンクにしてもらった。最後までかわいい人だったな・・というのが記憶にある。まあ 誰しも歳がいったものからいなくなるのは仕方ないことだ。あたしは5年前にああなってたかも知れなかったのでまあ親不孝はしなかったから良かったが もう少し会っておけば良かったな・・というのが心残りだ。お葬式 最初から最後まで経験して思った。自分の時は坊主もお経も通夜も告別式も花も位牌もいらない。直葬で焼くだけ。身内4人に骨を拾ってもらえたらそれでいいや。これなら20万以下でできる。 最後は京都で樹木葬が希望だから 仏の弟子になる必要もないし墓もいらんから 連動して坊主もいらん。どうせ焼くんだから 一番安い棺桶でいいし花もいらん。礼服で来なくて欲しい。みんな平服で 骨上げしたらみんなで騒いで 埋める時だけ来てくれたらそれでいいや・・と自分の最期の段取りを決めた葬式でもあった。こじんまりとしてたがいい葬式だったと思う。戻ってきて週末あたりまで精神のバランスがおかしくて 何もできず本を読んでも頭に入ってこないので 安定剤を眠剤を大量に入れて寝てばっかだった。みんな漏れなく死ぬんだから仕方ないけど悲しい。
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お口直しに

2020-11-11 08:15:04 | メンタルヘルス
ワイルドサイドをほっつき歩け ブレイディみかこ著 筑摩書房刊 2020年6月初版だが一か月で既に5刷 さすが・・としか言いようがない。著者は1965年生まれで今は英国で元保育士。そもそも この本を借りるきっかけになったのが ベストセラーにもなった ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー・・が読んでみたくなったので予約したら134人待ち・・ってとんでもない順番になったからだ。うちの図書館のシステムでは待ちがいると最大2週間しか借りれないから みんなが2週間かけて読んだとすると1か月で4人しか進まないことになる。単純計算では1年に48人だから134人ではほぼ3年待ち・・て あーた それはないだろう。amazonで新本買っても1485円だから ちょいとお洒落ぽいランチを1回抜けば楽々買える。そうまでして読みたいと思わないのだろうか?と疑問に思うが。あたしならランチより本だが ぼくはイエローで・・は子供の教育の話だから 3年も待ったり買ってまで読もうとは思わない。先の米国大統領選挙を見てつくづく思ったのだが アメリカは盛大な田舎だな・・ということ。アメリカでもJAZZは好きROCKも好きだ。ヒッピー文化も好きだ。まあ アメ車のミニバンに何年か乗ってたけど実に大雑把。あたしが好きなのはやっぱり英国。車が古い英国のスポーツカーだし バイクも変えないけどBSAやノートン トライアンフが好き。心臓で倒れるまでは 欲しい車はスーパー7かエリーゼだったから余計に英国びいきではある。股開いて乗るハーレーなんかバイクじゃない・・とまで思ってる。キャプテンアメリカは好きだけどw さて本書 ベビーブーマー世代の今は60代の労働者階級のおっさんの話が21個と 第2章で現代英国の世代・階級・酒事情とくるあたりが面白い。まあ前半の著者の周りにいるおっさん連中の話も面白い。それぞれにたくましく人生を楽しんで生きているからだ。後半の世代・階級あたりは あたしも勉強不足で 英国と言えば富裕層と労働者の2階級しかない・・と思ってたのだが 今では5階級というか5階層らしい。いろんな意味で英国好きには楽しい本である。ちなみに本書で紹介されてるハマータウンの野郎ども 学校への反抗・労働への順応 ポール・ウィリアムス著 筑摩学芸文庫刊はすでに絶版らしく文庫なのに1600円近い値段がついてるので読みたいけど買えない。まあ それを読んでなくても 本書は十分に面白い。前述のクソ本に比べたら何万倍も面白いとだけ言っておこう。しかしおっさんパワーあなどるなかれ。日本だと60過ぎると変な意味でかれてしまうのだが 英国のおっさんてこんなにパワフルに生きてるのか?と感嘆してしまう。米国のような抜けたあっけらかんさは無いのだが 閉塞した中でも自己主張が強いという意味では見上げたものだ。ぼくは・・は134人待ちだったが こっちは今13人で予約入れた時は3人だったから 早々に読めたわけでラッキーだったと思う。英国好きでない人には あまり面白くないかも知れないが 英国好きには必読だろうな・・と思う。しかし英国って紳士の国というイメージがあるのに 国営放送であるBBCがTOPGEARみたいなおバカな番組を作るところがなんとも素敵だ。STARTREKは別格として良くできたSFでは謎の円盤UFO(邦題)があるがあれも英国だしなぁ やっぱり大英帝国は素敵なのである。
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非常に

2020-11-11 07:06:36 | メンタルヘルス
不快な本  いやほぼ本の体裁すら成していない紙のブログ。「山奥ニート」やってます。石井あらた著 光文社刊 2020年5月初版だが6月には既に2刷がでているので評判にはなってるようだが・・あたしも雑誌や新聞の書評を見てamazonの欲しいものリストに入れていたのだが これは買うためでなく図書館を検索するためのメモみたいなもの。和歌山の引きこもり支援NPOの共生舎ってとこの日常を今代表をしてる石井氏が書いたものだが タイトルから本にするような内容じゃないだろうな・・と思っていた。まあ 大半は本の為に書き起こされたらしいが その内容たるや教職を目指していた大人の書いたものとは思えないくらい酷く まあ小学生の作文みたいなもん。内容をチラ見したければWeb上に山奥ニートの日記てブログがあるので それを読めば事足りる。ニートって Not in Education, Employment or Training, NEET 就学・就労していない、また職業訓練も受けていないことを意味する用語であって 自慢すべきことではないだろう。ちなみにamazonでは新本が1650円もするのでほぼ詐欺だ。和歌山のNPOの誘いで田辺にある空き家に移住してからの著者の日記。このNPOの理事さんが急死したことや相続問題で立ち退きを要求されたことから 更に山奥の廃校となった小学校を無償で譲ってもらって10代から30代の15人が共同生活してるあくまでも日記だ。本と書かないのは それだけの内容が無いうえ 同じこと まあ働きたくない・・を何度も声高に主張しているからそう書く。都会が嫌で山奥でキャンプ場を始めた知人はいるが ゼロから切り開いて建物をセルフビルドしてやってるのを見てるから こういう既存のインフラに乗っかって それもタダ乗りしてへらへら生きてる人たちの気持ちは正直なところわからない・・というより不快ですらある。みんなが不満をかかえながら生きづらい世の中を生きているのにそれを完全に馬鹿にしたような印象を受けるからだ。まあ毎月基本生活費で1万8千円は納めなきゃいけないから その程度は現金収入を得ているのだろうが それとて近隣の5軒の高齢農家さんの仕事があってのこと。どこも80代らしいから遅かれ早かれ集落は消滅するわけだが その時に彼らはどうするのだろう? まあ駅から車で2時間の限界集落だが キャンプ場や旅館のバイトが多少はあるようなので しばらくは繋げるだろうが その先は?というと何のビジョンもない。まあ成り立たなくなったら また別の既存インフラに乗り換えるのだろうが あまりに情けない。まあ別に彼らが山奥ニートしてようがあたしには関係のない話だが 本書買ってたら腹立ちのあまり投げ捨てただろう。図書館検索したらあったので借りて読めたのはラッキーとしか言えない。後ろの方でヒッピーとニートなんて話がでてきて ゲイリー・シュナイダーやアレン・ギンズバーグさらにはソローまで出てくるのだがそもそも比べるレベルが違いすぎる。 ニートには主義も思想も無いのだ。あるのは楽をしたい欲求だけ。それが証拠に 共生舎のサイトや本書のカバーにはamazonの欲しいものリストのリンクが張ってあることだ。働きたくはないがモノは欲しい。だから誰か恵んでくれ・・ってことらしい。仕事ってそんなに嫌なことか?と思う。あたしは一番やりたかった仕事は諸般の事情で諦め二番目にやりたかった仕事で生計を立ててるが 仕事はそもそも楽しいものだ。よしんば それが金を得るための仕事であってもなんらかの形で社会に貢献し 更には自分を成長させ夢を叶えることのできるものだと思っているのだが。だから働きたくない 遊んで暮らしたい・・というのがわからん。まあ次に待ってる人がいるので2週間しか借りれないのだけど 3日で2回読んで ここ数十年で一番呆れたので本書はもういい。地元の図書館を漁る前に 先のリンクを読んでみて それでも読みたければ借りればいいだろうが時間の無駄なのは保証する。しかし 著者あたりがあと10年くらいして まあ1988年生まれだから今32か それが40代になって 過去を振り返った時何もないのを見てどう思うかだろう。働かなくてこの歳まで生きれた事をラッキーと思うか それとも絶望の淵に沈むかは著者自身が決めればいいことだからだ。あたしもある程度の歳になってこれまでを振り返ったことはある。障害を持ちながらよくここまで来れたな・・と思うが それはあたしを支援してくれた嫁はんや友人 同僚や上司の力によるところが大きい。この場を借りてみんなにお礼を言いたい。さて本書に点数をつけるとすれば 便所の落書き・・とでも言っておくかw
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