図書館の除籍本 先日取りに行ったついでに拾ってきた。イギリスの夫婦はなぜ手をつなぐのか 井形慶子著 新潮社刊 2007年初版 なぜこれが除籍本のコーナーにあったのかよくわからない。まあ井形慶子氏の英国本は何冊か読んでるが どうも内容が薄い紅茶みたいでピンぼけなんで最近は図書館だけだったのだが くれるなら拾ってこようホトトギスである。本書 英国の夫婦の在り方のについて書かれてるのだが 文字は大きいので中身は薄いか?と思ったのだが これがどうして 素直に日本人はなぜこう思えないのだろうか?と思うような内容の濃い本だった。まあ言ってることはごくごくシンプルで当たり前のことなのだが それが実践できるかできないかで こうも違うのか?と。世の中の全ての既婚者 それも旦那に読んでほしい・・と思うのはあたしが 本書で言われてるようなことを既に会得してるからだろう。男の沽券とかそんなつまらんものに拘るのではなく もっとシンプルに考えたらこうなるだろうな・・と言う生き方を まあ全ての英国人がそうとは言わないまでも 普通にやってる英国って やっぱりすごいな・・と思う。まあ英国のブリティッシュライトウェイトのスポーツカーに乗ってるあたしとしては 英国って好きで身近な国だし バイクもハーレーなんかより トライアンフやノートン BSAが好きなわけで アメリカってなんぼのもんじゃい?と思うくらいに英国が好きなんで 本書を読んで更に英国が好きになった次第である。好きで一緒になった夫婦だ。まあ 子供・・って大事だと思うが 一番大事なのはパートナー それもいくつになっても男と女 そういうのが好きだ。え?あたし?70%くらいはできてる・・と思うよw
本を読まないと禁断症状が出るっぽくて 京都に行くと馴染みの古本屋を梯子してるような状態だ。荷物少なめのキャリーバッグで出かけても戻ってくる時には 必ず10冊くらい古書が入ってるわけで 京都に何しにいってる?と言われたらそれまでだがw 今回は昭和の終わりくらいに出た洋楽ROCKの紹介本2冊と京都の建築本 あと友だち地獄 土井隆義・・とかw で帰ってきて 京都行く前に間に合わなくてキャンセルした菅野仁の友だち幻想の順位を見たら全然変わってない。これなら一度取り消してまた再予約した意味がない。さて 京都の古書店で見かけた 夫の後始末 曽野綾子著・・の文庫だが ぱらぱらっと見て迷ったので買わなかったのだが 翌日行ったらもう無かったんで 買えば良かったかな?とも思うのだが まあ本棚に残したい・・と思うような内容じゃなかったので買わなかったんだが・・たかが100円なのにねぇ・・というか京都に行く時はなるべくお金使わないで 素の京都がみたいし また来月は送り火で行くから節約・節約 さて夫の後始末だが amazonのマケプレで見たら単行本が1円からある。2017年初版で既に1円・・てことは売れた本なのだろう。買おうか?と一度はカートに入れたのだが なんせ曽野綾子だ。どうせ・・と思って図書館検索したらあったのでカートは削除して予約をポチ。予約待ちもなく素直に準備中です・・になった。これ一冊だけのために図書館行くのも癪なんで 前から体系的に読みたかった寿岳章子氏をごっそり借りる。本人は京都在住の国語学者でエッセイスト。ご両親は寿岳文章・しず。文章氏は英文学 和紙研究家 民芸運動家 随筆家 しず氏は英文学者・随筆家・・と まあ学者一家である。戦前からの京都の随筆を書いてる人は章子氏が一番なので 何冊かは持ってるのだ いかんせん2000年前の出版なので 古書も状態が悪いのが多い(その分安いけど)。京都町なかの暮らしは角川ソフィア文庫から文庫で出ているが それ以外は文庫は無い。で 程度がいいのに当たるまで・・と単行本を買い漁ってたわけ。なのでハードカバーで同じ本が何冊もあったりするのだが無駄ちゃー無駄。大体古い本は書棚で上に埃かぶって そこに染みが点々というのが多いのでどうしても程度の悪いのが多い。じゃ 図書館には?と検索したらあるわあるわ amazonのマケプレで買えるものはほとんどあるので持ってるのも含めてごっそり借りた。まあ京都では三代住まないと京都人とは言わないみたいな不文律があって そういう意味では 文章氏は兵庫だし しず氏は大阪 娘の章子氏は幼少時南禅寺寺内にいたとは言え 高校というか女学校は 第一高女だし(今の鴨沂高校)大学は旧制の東北大だし 大学院こそ京大だし前職は府立大の教授だし 今住んでるのは市外の向日市(昔は向日町)だしなぁ・・というわけで立派なよそさんだがw あたしも生まれは三重だし 結婚する時に本籍は津の伯母の家にしたし まあいくら京都が肌にあってるとは言え立派なよそさんだ。余談だが 長刀鉾の粽の行列に並んだ時に嫁はんとあーだこーだ話してたら 前に並んでた地元らしきおばちゃんに 何処の人?とか言われたんで 移住しようと思ってますが関西人です・・と言ったら 言葉がちごたから・・と言われたのは苦笑したw まあある意味軽いイケズというか京都中華思想と言ってしまえばそれまでなのだがw まあ立派なよそさんなんで 別になんとも思わんけどねえ・・ そのおばちゃんには京都の人イケズやとおもわはります?と訊かれたが あたしも関西人だし 学生時代は友禅のバイトしてたこともあって 京都の人のよそさん相手の対応に慣れてるから いや別になんと思いまへん・・と言っておいたが これあんまり京都を知らないと 京都の人はイケズ!と激しく反発するとこなんだろうな・・と思う。まあお店入るときに こんにちは・・だのちょっと見せてもろていいですかあ?なんてのは 東京あたりでは考えられないから仕方ないと言えば仕方ないのだけど。さて 戻るが 京都町なかの暮らし 草思社 1988年初版 京に暮らすよろこび 1992年初版は 2冊ずつあるのだがw 状態が見たかったので図書館でも借りたw さすが図書館だけあってしみ一つないのが来たのはすごいな・・と思った。まあこの2冊に関しては挿絵描いてる沢田重隆画伯(1918-2004)のペン画が素晴らしく 是非とも大きな本で見ていただきたいものである。これに京の思い道 1994年初版と含めて京都三部作と呼ばれてるもの。京の思い道は京都郊外の話なんで まあ先の2冊だけでもいいのだが これも買って持ってる。京都の左京や北の奥の方の話なんで 普通の田舎の話ではある。これも沢田氏の挿絵。これも借りた。あと京都って滋賀と繋がりが深いので 近江の本 湖北の光 1995年初版は買ったが まだ来ないのでこれも借りた。永遠の水汲むわが母 彌生書房刊 1984年年初版 これは先の京都三部作にも一部出てくるが 母との思い出の随筆集だ。 あと一冊は 朝日新聞社刊の 暮らしの京ことば は更に古くて1979年初版だ。まあ バイトとは言え京都で仕事してたんで 普通の京都の人についてはよく知ってるのでうなずくところ多し。既に絶版だが amazonのマケプレで4500円近い値段がついてるのには驚く。出た当時定価740円なのだが・・幸いこれは安い時に買ってたので へぇ 4500円ねぇ・・とただ驚くばかりである。東京にいても本に囲まれてるし 京都では古本屋だ。せっかく救ってくれた徳洲会の執刀医の鈴木氏には申し訳ないが余生をこんな風におくってるのである。欲しいものはほとんど手に入れた。いい嫁はんや友だちにも恵まれたし 仕事も楽しんだ。もういつ死んでも(冗談ではなくいつ突然終わるかわかんない)後悔はない。ああ 曽野綾子は夫の三浦朱門を看取った記録なんで図書館で十分だったのは付け加えておく。
晩の夜行バスで京都から戻ってきた。四条のあたりで 22時前なのにやけに人が多いな・・と思ったら河原町四条でどっと海外のツーリストの方たちが乗ってきて 四条がホコテンになってるのを見て ああ今日は後祭の宵山・・か・・と納得した次第。前祭の巡行は見たし 粽も買えたし 三重に行って 義父の墓参りもしたし 高校時代にうろついてた街が寂れて人っ子一人いないのには悲しかったが 名物も食べてきたし(と言ってもソウルフードとかジャンクフードの類だが)親戚の家にも行って確認してきた(残念ながらどちらも留守だったが)これで 食費を除いて2週間で4万強なら悪くない。食事も学生街の定食屋だの喫茶店はしごなんで 大して使ってないし。で まあ ここまでは前に書いたが・・で 東京に戻ってきてから 減薬をしてるのだが これがどうもよろしくない。メンタルヘルスの方 まあ精神科の方は 三環系抗鬱剤のアモキサンを減らしてる。全体的にメンタルは低空飛行なのだが安定してるので これはやらねばなるまい。減らす理由はややっこしいのだが 要はお腹の調子を安定させるため。あたしはIBS(過敏性腸症候群)でストレスがかかると下痢をするのでこれが実生活では結構ストレスになってる。外出したら まず清潔なトイレの確保が最優先でこれを置いては外出そのものが無理だ。まあ トイレなんかどこでもあるだろ?とか言われそうだが ここにメンタルがからんでくる。メンタルの方は強迫性神経症で極端な不潔恐怖なのである。なのできれいな個室と石鹸のでる洗面台が必須なわけ。さてIBSってことで 精神科もからむわけで こちらでラモセトロン(商品名イリボー)を出してもらったらこれがぴったりおさまった。ラモセトロンというのはセロトニン5-HT3受容体拮抗剤・・という代物。 簡単に言えば腸のセロトニン受容体がセロトニンに過剰反応して下痢をするのを抑えるもの。これを処方してもらうまでは 良くて軟便で悪くすると下痢。軟便だとロールペーパー半巻使うというような困った代物だったのだが イリボー使いだしてから4回も拭けば何もついてこない・・くらい劇的に改善された。で ここで話が終わればいいのだが 世の中そうはうまくいかない。メンタルの調子が悪くて アモキサンを35ミリ増量して対処したところ すさまじい下痢・・・。どうもイリボーの効果を上回るらしい。でイリボーを50%増量してもおさまらないので仕方なくアモキサンを我慢する羽目に。三環系抗鬱剤のアモキサンてのはノルアドレナリンとセロトニンを増やす薬なのでバランスが崩れてそうなる・・っぽい。心身の安定に必須のセロトニンが増えることで 下痢の種が増えるわけでそのバランス取りが難しいのである。まあ 妥協点というところは見つけたので メンタルは少々きついが そこはなんとか乗り切るとするか・・あともう一つ 心臓血管の方だ。大動脈解離で肺と脳にいく大事な大動脈が2本人工血管に置き換わってるので 血圧の管理には神経を使う。退院して最初に地元の循環器にかかったのだが 処方されてるのはカルシウム拮抗剤のニフェジピンとβブロッカーだった。ニフェジピンだけならいいのだが βブロッカーを使うとむくみやら痺れがひどいので こっちだけαブロッカーのドキサソジンに変更してもらって現在に至る。が βブロッカーよりもαブロッカーの方が何倍も副作用が少なくてもいいのだが これでも 副作用は足のむくみ しびれ 頻尿 尿漏れ 歯茎の腫れ・・とてんこ盛り。今これが2ミリ処方されてるのだが これを半減したら少しは改善されるだろうか?と 半ば命がけで試してる。で 帰ってきてからこれをやってるんだが 副作用は大幅に軽減されるものの 動悸やら眩暈が出てきて これは無理か?と思う。まあ来月頭に循環器に行くのでそこで相談してみるつもりだが・・大病すると死ぬまでつきあう薬が色々出てきてやっかいなのは事実。まあそれでも倒れてから 生還率2%と言われながらもなんとか普通の生活ができるだけもありがたいものだ。αブロッカーの減薬は一日に何度も血圧を測りながらやってるので まあ大丈夫とは思うが・・今は減らしたことであちこちに不調が出てるので戻すしかないかな・・と。メンタルは低空飛行なら布団かぶって酒飲んで寝ちゃえばいいのだが こと心臓がらみ・・って怖いのよねーといいながら 副作用の不快さに耐えかねている。みんな色々あるとは思うが メンタルでは死なないからまだいいのだな・・と思う。まあ そんなこんなで いつ死ぬかわかんないので 来月に入ったら公証役場で公正証書を作ってくるのだが さっきチャットでその話をしたら あたしにも5万・・なんてふとどきなのがいて(もちろんきわどい冗談だがw)笑っちゃうのある。
観光するぞーって意気込みなので あちこち行ってる。と言っても寺社仏閣やら 祇園やら・・と言ったところには行かない。ひたすら食べるつーか珈琲だ。津にいた頃に通ってた喫茶店は全滅してた。京都の学生時代は普通の喫茶店には行かずJAZZ喫茶ばっかり行ってた。四条烏丸のマンホールとか河原町四条の蝶類図鑑 三条のビッグボーイ 荒神口の立命の前のしあんくれーるとか 例外で千本のロック喫茶のどらっぐすとうあや 今出川の京都フォークの総本山のほんやら洞にも行ってたが どちらも今は無い。立命すら広小路にはないのだから当然と言えば当然だが。あれほどあったJAZZ喫茶もやまとやを残して壊滅してる。よく行ってたのは四条河原町の蝶類図鑑だが 珈琲よりもビールの方が多かった。さて 戻って珈琲の話だ。昭和の時代はチェーン店の薄くて不味いコーヒーで無くて それぞれ個人営業の店が独自の味を持ってた。フレッシュも最近は小さなプラケースの植物性だけど 当時はミルクピッチャーに入った本物だったわけ。これをぎって(盗ってきてw)キーホルダーにするのが一時流行ったが立派な犯罪w 京都はまだ喫茶店文化が残ってて 個性的なお店が美味しい自家焙煎の珈琲を出す。で行ったのが西陣の静香 ここは上七軒の元芸妓さんがオーナーのお店でフルーツサンド(650円)が有名 珈琲はブレンドが500円 大き目のカップで酸味の少ない深煎りで好みだ。室内はまんま昭和 椅子は無くなった市電のものだ。さて 次 京都の喫茶店・・と言えばまず出てくるイノダとスマートだが たまたま巡行の日にスマートの前を通ったら行列が無い。普段は必ず中程度の行列があるのだが無かったので入った。珈琲500円 まあ美味しいんだがなんか薄い。名物のたまごサンドを食べてみたかったんで頼んだんだが これが700円 なんかネットの写真よりしょぼい。味・・・うーん特別の感慨はない。珈琲とたまごサンドだけで1700円てなぁ・・もう来ることは無いだろう。出町のマキ ここはモーニングがお得 サラダ 卵 トーストついて650円 珈琲も美味しいが惜しいことにカップ小さいw 進々堂 京大北門前 京都に進々堂というパンや珈琲のチェーン店はあるがここは経営は別 BGMも無く静かな店内は落ち着ける。漆芸・木工の作家で人間国宝の黒田辰秋による長テーブルと長椅子が素敵。素敵なのは 店内写真撮影禁止 更に素敵なのは珈琲が360円 ミルク入りとブラックがあるが 喫茶店の珈琲というのは基本ミルクと砂糖を入れて飲む物。なのでブラックだと少し重い。シアトル系の軽いコーヒーがお好きな方には申し訳ないけど こっちの方が断然美味しい・・とあたしは思う。さて 食事は・・というと 北野天満宮向かいのとようけ茶屋で衣笠丼を食べたし(嫁はんは生湯葉丼)昨日は 元田中の里乃家でランチのカルビ定食を食べた。今日はこれから満寿形屋の鯖寿司・うどんセットに並んでくる。ここは鯖寿司のはぎれ2切れと京うどんのセットで1000円とお得 鯖寿司は1本6000円なのではぎれとは言え味は同じなので文句は無い。12時開店だが早い人は11時から並ぶ。まあガイドブックに載ってる名店もいいのだが あたしはここのが好き。みんなそれぞれ自分のお気に入りを持って通ってるのでそれでいいと思う。
梅雨が明けない。今回は小牧やら墓参りやら津やら外回りの用事が一杯あって 更に祇園祭は14~16日が宵山で17日が巡行なのに全部雨マークがついてる。特に巡行が雨だったらどーすんの?って感じだが 鉾建ての12日からなんとか降らずにもった。13日は暑かったがもった。14~16日も夕立はあったらしいがなんとかなった。さて巡行当日の17日 朝からすっきりでは無いが晴れてる。で暑い中四条まで出て巡行を見に行った。綱切りやくじ改めはどうでも良かったので その前に軽く食べてお茶したのだがきっちり先頭の長刀鉾から最後の船鉾まで見れた。まあ辻回しで時間を食うので実際烏丸四条から河原町を経て御池にまわるのに4時間以上かかる。四条にも御池にも有料観覧席があるのだが これは予約がいる。当日分もあるのだが炎天下にパイプ椅子を並べただけなのに3150円は無いだろ・・とはなから相手にはしてないのだが。辻回しをする四条河原町交差点と河原町御池の交差点は人の山になってるので最初から放棄。寺町四条のあたりは比較的すいててラッキーであった。全部見てから 河原町御池の交差点に向かって辻回しをちょっと見て帰る。太陽ぎらぎら・・ってわけではないんだが 体力の消耗が激しい。ちょっとしたスポーツをした感じ。後でニュースをみたら気温33.6度 人出は去年より4万人少ない12万人だったそうである。祇園祭すら命がけ・・って どうなってんの?って話ではあるw