友人が文藝春秋を貸してくれた。まあ1カ月遅れの三月特別号。当然芥川賞の受賞作品が目玉だ。ここ数年は借りて読んでたけれど どれも買って本棚に入れたい・・と思うものは無い。今年も期待薄だったけど目の前にあるから読む。砂川文次著 ブラックボックス 端的に言えば面白くない。というか純文学って面白くなくて当然なのだけれど 最近はもう砂を噛んでるみたいな作品が多い。文学ってこんなに美味しくないものなのか あるいはあたしが文学音痴なのかは知らないけどamazonで新本を買えば1705円もする。芥川賞受賞作品てだけで 中身を見ないで買う人が多いと思うが というか最近書店が激減してるんで パラパラ見てから買う人が少ないだろう。作者は元自衛隊で今は地方公務員だそうだ。父が元自衛隊の幹部だったし 従兄が防大だったので自衛隊の内情は多少は知ってる。なので これを読むと自衛隊ってなぁ・・と思われる人も出てきそうで何となく嫌だ。話自体は高校出て居場所をこさえに自衛隊入って2年で辞めて仕事点々としてメッセンジャーをしてる青年の心の襞をしつこいぐらいにネチネチと描いた話。今の非正規の若者の心情を端的に表してるという意味では巧い・・とは思う。でもこれを本棚に入れたい・・とは絶対思わない。今の若者を色眼鏡で見てる感じがまず嫌。まああたしも底辺のソフト会社とかいたから正規でない非正規の苦労は知ってるけど それでもやっぱり違和感がある。こういう現実もあるだろうな・・とは思うがこれが時代を象徴してるとかキレ易い若者みたいに描かれてるのは不快だ。まあ直木の方が幾分マシだけど それとて買いたい作品は無い。図書館で借りてきた杉本秀太郎文粋2も読んでるのだけどこれは1997年に出た全集のうちで 収められてるのが87年とか79年とか92年とかだが こっちの方が何倍も面白い。純文学とエッセイを比べるのは無理があるとしても こちらは古書でも4600円とかするが買いたい本・・てか実は買ったんだが 本棚のどこかにはあるのだが前後に入れてるのがあって見つからないんで 安直に借りたんだがw
賞をとったものが全て面白い・・というか欲しくなる物では無いし 受賞作は図書館の長い待ち行列に並ばざる得ないので お金に余裕がある方や文学好きの方は買えばいいと思うがあたしは いらない。感想としてはよく描けてるけど だから何?だ。
賞をとったものが全て面白い・・というか欲しくなる物では無いし 受賞作は図書館の長い待ち行列に並ばざる得ないので お金に余裕がある方や文学好きの方は買えばいいと思うがあたしは いらない。感想としてはよく描けてるけど だから何?だ。