初音ミクはなぜ世界を変えたのか? | |
クリエーター情報なし | |
太田出版 |
「初音ミクってなんだろうか」と思い読んでみた本。
期待以上の情報を得られた。
僕の興味は主に本書前半部分の初音ミクが登場するまでの土壌だった。
非常にわかりやすく書かれていて助かった。
同人音楽制作者にとって、非リアル人間のボーカルは念願だったわけだ。
歌手でなく、声優をモデルにしたのが、特に良かったのだと思う。
3度目のサマー・オブ・ラブとして位置付けていることもよくわかった。
ザックリ言えば、インターネットがテキストメディアにもたらした影響に近くて、
新人が発掘しやすくなり、また、以前には存在しなかったマーケットが生まれたってことだと思う。
テキストメディアと大きく違うのは、初音ミクがバーチャルではあるが歌姫であること。
大手企業のCMに出るくらいだからね。
最終的には、一つのボーカロイド楽曲がジャンルとして確立する、、、のかな。