コーヒーに憑かれた男たち (中公文庫)嶋中 労中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
少し前に読んだ「コーヒーの鬼がゆく」があまりに面白かったので、こちらも読んでみた。
大正解。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコを満席だから帰す。
ジョンとヨーコを知らないって、どんな生活してたんだ?
書かれている人の生き様もさることながら、著者の筆力も相当なものがあると思う。
文章がとても滑らかで読み心地が良い。
御三家と言われる(た)人たちには人並みの幸せには縁がなかったのは当然のようだけど、
その下りを読んだときは現実に引き戻された気がした。
ワインは一流のテイスターが審議すると同じ結論に行き着くことが多いときいたことがある。
コーヒーは違うらしい。
詳しくは本書にあるけど、アメリカだけズレているように読めて妙に納得した。
「コーヒーの鬼がゆく」と重複する情報もあるけど、本書の方が歴史背景とかコーヒー業界事情
について記されていて、興味深く読めた。
プロのフリージャーナリストに友人はいないから、索引欄を見ても嶋中さんの取材の厚みは判らない。
それでも僕は感服した。これでけ興味深い事実を選ぶ眼は希だと(勝手に)思う。
選ぶ前には途方もない量があったはずだ。
僕には活動が足らない。
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