複眼の映像―私と黒澤明 (文春文庫) | |
橋本 忍 | |
文藝春秋 |
世阿弥は言った、「仕事は一日も休んではいけない」
黒沢明も脚本は休日無しに書き上げるそうだ。
ジャック・キャロアックの執筆スタイルもそうだった気がする。
最終稿までの長い道のり。
複数で書いて、その中から良いものを選んで使うスタイル。
そうして「7人の侍」は書かれた。
その方法で最高の作品を書いたら2度と使わない。
どんなに苦しくても他の方法で作品として上を目指す、、、。
頑固なところはあっても、礼節は守る、自分の基準かもしれないが。
大学ノートいっぱいの人物の彫り込み。
関わったひ人が燃え尽きるほどの激しさ。
黒沢映画のおもしろさにはそれなりの理由があるのだ。
黒沢明を詳しくしるための本は沢山あるだろうが、僕は彼について詳しく知らない。
執筆スタイルに興味があり、その欲は満たされた。
そう、自分に正直に生きた人なのだと思う。
多くの人と金が伴う映画業界でそれを通す強い気持ち。
見習うところは多い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます