陽炎の。 (文春文庫)藤沢 周文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
良くできた悲しい歌を聴くと悲しくなる。
この短編集を読むのは恐い。
自分が、この本にでてくる主人公に日々近づいている気がするから。
それだけ優れた短篇だってことだ。
「箱崎ジャンクション」の時も思ったけど、藤沢周さんの精神力には脱帽。
よくもこんなに恐い「現実」ってヤツと向かい合えたものだ。
僕も真正面から見据えないといけないんだけど、、、。
テーマ以外に特筆するとしたら、語彙。豊富だと思う。
その語彙に支えられた比喩にも知性を感じる。
それらをイヤミにさせてない筆力こそが、実力なのかも知れないけど、、、。
以下、contents:
陽炎の。
海で何をしていた?
砂と光
事情聴取
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