― 冬相聞(08-1655~1663 九首) ―
2015-0304-man1655
万葉短歌1655 高山の1514
高山の 菅の葉しのぎ 降る雪の
消ぬと言ふべくも 恋の繁けく 三国真人人足
1514 万葉短歌1655 ShuD757 2015-0304-man1655
□たかやまの すがのはしのぎ ふるゆきの
けぬといふべくも こひのしげけく
○三国真人人足(みくにのまひと ひとたり)=「慶雲二年(705)十二月正六位上より従五位下。養老四年(720)正五位下。歌はこの一首のみ。」
【編者注】題詞は、「三国真人人足歌一首」。「冬相聞(08-1655~1663 九首)」の第1首。
【訓注】降る雪(ふるゆき=零雪)。繁けく(しげけく=繁鶏鳩)[「一種の体言止め」]。