万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1673 風莫の1532

2015年03月22日 | 万葉短歌

2015-0322-man1673
万葉短歌1673 風莫の1532

風莫の 浜の白波 いたづらに
ここに寄せ来る 見る人なしに  

1532     万葉短歌1673 ShuE037 2015-0322-man1673

かざなしの はまのしらなみ いたづらに
  ここによせくる みるひとなしに

=未詳。
【編者注】「大宝元年辛丑冬十月太上天皇大行天皇幸紀伊国時歌十三首」(1667~1679)の第7首。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第10首。脚注読下しに、「一には<ここに寄せ来(く)も>といふ」と。左注には、右の一首は、山上憶良の類聚(るいじう)歌林には、長忌寸意吉麻呂(01-0057歌参照)が詔に応えてこの歌を作ったという、と。
【訓注】風莫(かざなし)。白波(しらなみ=白浪)。いたづらに(徒)。ここに寄せ来る(ここによせくる=於斯依久流)。