2015-0407-man1688
万葉短歌1688 あぶり干す1547
あぶり干す 人もあれやも 濡れ衣を
家には遣らな 旅のしるしに 柿本人麻呂
1547 万葉短歌1688 ShuE067 2015-0407-man1688
□あぶりほす ひともあれやも ぬれぎぬを
いへにはやらな たびのしるしに
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=原文に作者名なし。09-1709 歌左注参照。
【編者注】題詞は、「名木河作歌二首」、その第1首。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第25首。
【訓注】あぶり干す(あぶりほす=焱干)。濡れ衣(ぬれぎぬ=沾衣)。旅のしるしに(たびのしるしに=羇印)。名木河(なきがは=巨椋池[おぐらいけ]へ注ぐ宇治市の名木川)。