万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1709 御食向ふ1568

2015年04月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌1709 御食向ふ1568

御食向ふ 南淵山の 巌には
降りしはだれか 消え残りたる  柿本人麻呂

1568     万葉短歌1709 ShuE092 2015-0428-man1709

みけむかふ みなぶちやまの いはほには
  ふりしはだれか きえのこりたる

柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=原文に作者名なし。09-1709 歌左注参照。
【編者注】題詞は「献弓削皇子歌一首」。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第46首。左注読下しに、「右は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づるところなり。」
【訓注】御食(みけ)[貴人食用蜷(みな)に南(みな)を掛ける]。南淵山(みなぶちやま)[明日香村、飛鳥川上流の山、07-1330歌参照]。降りしはだれ(ふりしはだれ=落波太列)[薄雪、08-1420歌では「薄太礼」]。