万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌2133 秋の田の1964

2016年06月14日 | 万葉短歌

2016-0614-man2133
万葉短歌2133 秋の田の1964

秋の田の 我が刈りばかの 過ぎぬれば
雁が音聞こゆ 冬かたまけて  

1964     万葉短歌2133 ShuE545 2016-0614-man2133

あきのたの わがかりばかの すぎぬれば
 かりがねきこゆ ふゆかたまけて
=未詳。
【編者注】「詠鴈」(2128~2140、13首)の第6首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第138首。
【訓注】秋の田の(あきのたの=秋田)。我がかりばか(わがかりばか=吾刈婆可)[「はか」は「範囲」、「はかどる」の語源。04-0512穂田乃苅婆加(ほだのかりばか)、16-3887苅婆可(かりばか)]。雁が音(かりがね=鴈之喧)。冬かたまけて(ふゆかたまけて=冬方設而)[下記注]。
【編者注-かたまけて】現代訓「近づいて」。原文出現は、02-0191春冬片設而(ときかたまけて)、05-0838波流加多麻気弖(はるかたまけて)、10-1854時片設奴(ときかたまけぬ)、-2133冬方設而(ふゆかたまけて)、-2163夕片設而(ゆふかたまけて)11-2373夕方任(ゆふかたまけて)、13-3255(長歌)命方貯(いのちかたまけ)、15-3619秋加多麻気弖(あきかたまけて)。