万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌2263 九月の2094

2016年10月24日 | 万葉短歌

2016-1024-man2263
万葉短歌2263 九月の2094

九月の しぐれの雨の 山霧の
いぶせき我が胸 誰を見ばやまむ  

2094     万葉短歌2263 ShuE653 2016-1024-man2263

ながつきの しぐれのあめの やまぎりの
 いぶせきあがむね たをみばやまむ
=作者未詳。
【編者注】寄雨(10-2262~2263、二首)の第2首。秋相聞(10-2239~2311、七十三首)の第25首。女歌。脚注に、「一云 十月(かむなづき) 四具礼乃雨降」。
【訓注】いぶせき我が胸(いぶせきあがむね=烟寸吾胸)[11-2720欝悒君(いぶせききみを)]。誰を(たを)[依拠本注に、「誰が」が習いで「誰を」は珍しい、と]。
【原文】10-2263  九月 四具礼乃雨之 山霧 烟寸吾胸 誰乎見者将息  作者未詳