2018-0711-man2879
万葉短歌2879 み空行く2691
み空行く 名の惜しけくも 我れはなし
逢はぬ日まねく 年の経ぬれば ○
2691 万葉短歌2879 ShuF500 2018-0711-man2879
□みそらゆく なのをしけくも われはなし
あはぬひまねく としのへぬれば
○=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2864-2963、100首)の第16首。男。
【訓注】み空行く(みそらゆく=三空去)[下記注]。我れ(われ=吾)。
【依拠本注-み空行く】『古今集』恋歌13-0676「知るといへば枕だにせでねしものを 塵(ちり)ならぬ名のそらに立つらむ」
【編者注-類歌】04-0616 剣大刀 名惜雲 吾者無 君尓不相而 年之経去礼者 山口女王
(つるぎたち なのをしけくも われはなし きみにあはずて としのへぬれば)
12-2984 剣大刀 名之惜毛 吾者無 比来之間 恋之繁尓 作者未詳
(つるぎたち なのをしけくも われはなし このころのまの こひのしげきに)