2018-0717-man2885
万葉短歌2885 さ夜更けて2697
さ夜更けて 妹を思ひ出で 敷栲の
枕もそよに 嘆きつるかも ○
2697 万葉短歌2885 ShuF506 2018-0717-man2885
□さよふけて いもをおもひいで しきたへの
まくらもそよに なげきつるかも
○=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2864-2963、100首)の第22首。男。
【訓注】さ夜更けて(さよふけて=左夜深而)。敷栲(しきたへ=布妙)。枕もそよに(まくらもそよに=枕毛衣世二)[本来は風の擬声語だが、「ここは輾転反側するために枕が動いて鳴る音・・・。」 10-2089(長歌)本葉裳具世丹 秋風乃(もとはもそよに あきかぜの)]。