2019-1022-man3397
万葉短歌3397 常陸なる3142
常陸なる 浪逆の海の 玉藻こそ
引けば絶えすれ あどか絶えせむ 〇
3142 万葉短歌3397 ShuG346 2019-1022-man3397
□ひたちなる なさかのうみの たまもこそ
ひけばたえすれ あどかたえせむ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第45首。男。左注に、「右十首常陸国歌(ひたちのくにのうた)」。
【訓注】常陸(ひたち)[常陸国。茨城県東部と北部]。浪逆の海(なさかのうみ=奈左可能宇美)[「利根川の下流、茨城県鹿島郡(郡は2005年に消滅=編者注)北浦の南方、外浪逆浦(そとなさかうら)のあたり。」]。あどか(阿杼可)[「あどかも=上代東国方言。なんとまあ、どのようにか。」(『詳説古語辞典』)、3379安杼可母]。